先日は「階段下収納で、デッドスペースを有効利用」ということで、階段下をさまざまな部屋の収納に使った例をご紹介しましたが、Replanの取材先のお宅では、収納以外の使い方もたくさん見受けられます。家づくりのセンパイたちが、どんな上手な使い方をしているのか?そのアイデアを見ていきましょう。
リビング・ダイニング
リビング階段にしたときによく見られるのが、階段下にTVを置く例。TVボードを置いてインテリアをコーディネートしてもいいですし、壁付けで設置してもいいですね。ただし階段の勾配や階段下の壁の広さによっては、スペースとTVのサイズが合わなかったり、TVを見るのにちょうどよい高さに設置できなかったりすることもあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。
一方、こちらはレアケース(!)ですが、階段下がダイニングになっている例も。この家の敷地は約18坪。お施主さんの要望を取り入れつつ、限られた空間を有効利用してゆとりのある住まいを、と設計されたプランです。
水まわり
階段下に水まわりを持ってくるプランも、ときどき見られます。中でもトイレは、空間のサイズ的に階段下にしやすいよう。また、天井が階段状や斜めでも使い勝手に影響が少ない洗面台やユーティリティも、階段下に配置しやすいですね。
土間
Replanの取材先で意外と多いのが、階段下に玄関土間があるレイアウトです。外と屋内の中間帯である土間は、特に家庭菜園をしたり、キャンプに行ったりするのが好きなアウトドア派のご家族にはとても重宝するスペース。微妙な広さ・高さの階段下も、土間の一部としてなら使い方の幅が広がります。Replanを読み返してみると、趣味用の自転車置き場に使われていることが多いみたいです。
「リビング階段にしたいから、階段下を玄関土間の一部にするのは難しい…」という方には、リビング階段の下をあえて土間にしてしまうこんな案も。このお宅では、掃き出し窓をつけて土間と庭を直接行き来できるようにしたり、ペットのウサギさんのケージを置いたりして、折り返し階段下の広いスペースを有効利用しています。一見どうにも使えなさそうな空間も、アイデア次第で生かせることがよくわかります。
今回ご紹介した以外にも、階段下の使い方はまだまだたくさんあります。言うまでもなく、2階建ての住宅で階段は必須。検討しているお住まいのプランや、今後の暮らしに合わせたベストな使い方を考えてみてくださいね。
(文/Replan編集部)