リプラン編集部のMです。

私は3ヵ月に一度、リプラン東北版の取材撮影のために東北各地を巡る出張をしているのですが、ひとくくりに「東北」といっても、北は青森から南は福島まで、ざっと縦断するだけでも約500kmという距離感。しかも、6つあるそれぞれの県内でも気候や風土は違うため、毎回調べても調べても、その実情をちゃんと把握するには至っていません。

そんな東北出張ですが、厳しい予算(!)とスケジュール(!!)をなんとかこなすため、だいたい2〜3日間ですべての行程を終わらせるという強行軍が常です(泣)。札幌→新千歳空港→仙台空港を経て、当日の都合が奇跡的に合えば午前中ギリギリに1件、午後には1〜2件をこなし、翌日からはできるだけ効率よく各県を跨ぐようにレンタカーで移動しつつ、翌朝の撮影現場付近まで移動してから夜間にホテルへということもしばしば。

移動距離もそうですが、当然初めて会う方たち(かつ人様の住まいにお邪魔すること)への気遣いもあり、札幌へ帰る頃には心身ともにヘトヘトに。そんな中でも毎回楽しみにしているのが「ご当地グルメ」を食べること!です。前述したように、東北は6県もあってそれぞれの県内でもまったく違う文化が根付いていたりもするので、食文化は実にバラエティに富んでいるんです。

とはいえ、ツメツメのスケジュールで移動しているのでそれほど時間に余裕があるわけでもなく、日中はサクッと食べられるメニューかつ、車が停められてすぐに入れそうな店に限られます。そんな条件下で重宝するのが、高速道路のPAやSAと、全国各地にある道の駅です。

直近の取材撮影は、仙台→(一関経由)気仙沼→山形→仙台という行程だったので――

道の駅かわさきで食べた「じゅうねばっと」定食。写真下がじゅうねばっと。「ばっと」は「はっとう」とも言い、諸説あるようですが、「ほうとう」から転じた説もあるとか。

写真は一関市にある道の駅かわさきで食べたご当地ランチ「じゅうねばっと」定食です。いつもそうなのですが、せっかくなので一度も食べたことのないものをということで、店員さんにもいろいろ聞きながらの注文の結果がコレです!「じゅうね」はエゴマ、「ばっと」は小麦粉を練ったすいとんのようなものとのこと。ちなみにこのお店は「カニばっと」で有名な店だったんですが、カニは想像が付くので遠慮してのセレクトでした。

味についてはまあ、なんというか……、素朴な風味と素材を活かした味付けとツルッとした食感で、期待通りに未知の味覚でした! ちなみに同行スタッフは「とりばっと」定食を注文。こちらは汁物で具だくさん、豪華なすいとんのような見た目ですね。

とりばっと定食。具だくさんの汁物で身体が温まるし、小鉢も付いてお腹も満たされたとのこと。

時間が無い無いと言いながらも、こうしてちゃっかりご当地グルメを満喫しているわけですが、その他にもめったには無いですが、取材先のお施主さんからご当地グルメをごちそうになることもあり(どんなに時間が無くてもありがたくいただきます!)、職権乱用のグルメ旅(!)は今年も続投中です。

取材先でごちそうになった、山形名物「芋煮」。これが元祖・芋煮だよ、と教えていただきました。牛肉を使うのが本場なのだとか。肉と野菜のダシもよく出ていて、元気の出る美味しさでした!

追記:
お店でどんなものを注文するかって、性格が出るので面白いですよね。攻めるか守るかみたいな。ちなみに私は「攻める」かつ「誰も選んでいないものを注文する」派です。お金も味も、すべて自己責任ですからね〜。