広大な面積を誇り、厳しい冬の気候が特徴の北海道は、エリアごとにその特性が異なります。そんな北海道の旭川エリアで、地域に根ざした高性能な住宅を手がけている地元工務店と建築家による家づくりを厳選してご紹介します。
地域の特性を知り尽くしたつくり手である旭川の工務店による、高性能で快適な住まいとその暮らしぶりをお届けします。
[case1:夫婦2人だけの時間を謳歌する自然素材が心地よい家]
結婚を機に、職場に隣接する土地で新築することにしたHさん。無垢材や塗り壁などの自然素材と断熱や気密など性能面を重視した家づくりとなりました。両隣が保育園とHさんの職場という環境もあって、プライバシーを考慮してリビングは2階に。斜め天井を生かした吹き抜けやウッドデッキなど開放感ある空間に加えて、共働き夫婦それぞれのために2つの半オープンな書斎スペースも設けて、いごこちの良い住まいとなりました。
◎旭川市・Hさん宅 夫婦30代
◎設計・施工:(株)芦野組
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[case2:大屋根の下でくつろぐ、田園風景になじむ平屋の住宅]
大屋根と薪ストーブの煙突、道南スギの外壁が田園風景になじむHさん宅は、大きい窓から畑の四季が望める平屋の住まいです。床にはナラの無垢材を、玄関土間にはドイツの大型クッキングストーブを採用し、濡れ縁風に設えた玄関ポーチは、庭仕事の休憩や来客との語らいなど、多目的に利用できます。大屋根に外断熱を施した最大天井高4mの空間で、平屋でも開放的な居心地のいい住まいを実現しています。
◎伊達市・Hさん宅 夫婦40代、子ども1人
◎設計・施工:(株)北海道ハウジング
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[case3:無垢材の床や造作家具が気持ちいい高性能住宅]
北海道の中でもひときわ自然環境が厳しい旭川エリアに建つFさん宅は、無垢材や珪藻土の壁といった自然素材をふんだんに使った「木の家」です。土地柄、住宅の性能面はしっかりしたいと考えたFさんは、木を使った高性能住宅に定評のあるシンハマホームに家づくりを依頼します。室内空間の造作部分は同社の自社大工さんと相談しつつ実際の現場を見ながら一緒につくり上げていきました。ウッドデッキや庭の整備、犬小屋づくりなど、これからの暮らしも楽しめる住まいです。
◎名寄市・Fさん宅 夫婦40代・20代、子ども3人
◎設計・施工:シンハマホーム(有)新濱建設
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[case4:暮らすほどに愛着が増す、快適性能のリノベーション住宅]
JR駅まで自転車で10分という好立地に建つ中古住宅を購入しリノベーションしたOさん宅。2階部分の増築と子ども部屋の確保、水まわりや壁紙の刷新、設備交換のほか、既存の構造を生かして断熱性能を高めたリノベーションです。水まわりの造作やコルクタイルの床、腰壁、天井モールなど既存のクラシックな意匠を生かしたリビングなど、クラシックな雰囲気を漂わせる既存の意匠に合わせて内装もコーディネート。経年変化が美しい素材と普遍的なデザインを生かしたリノベーション住宅です。
◎旭川市・Oさん宅 夫婦40代、子ども2人
◎設計・施工:アクト建築工房(株)
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[case5:自然素材と高性能、2つの願いを叶える快適住宅]
子どもの成長を機に家づくりを検討し始めたTさんご夫妻。木の温もりを感じて暮らしたいという奥さんと、高性能で省エネルギーな住宅に関心のあるご主人の願いのどちらも叶える住宅となりました。三角屋根の形状を生かした高い天井が心地よいリビングやウッドデッキとのつながりが床面積以上の広がりを感じさせてくれる空間構成。そして自然素材の優しい肌触りと快適な暮らしを保つ住宅性能を併せ持つ住宅です。
◎旭川市・Tさん宅 夫婦30代、子ども1人
◎設計・施工:(株)藤井光雄工務店(藤井工務店)
▶Tさん夫妻の2つの願いを叶えた、自然素材が心地よい高性能な住宅はこちらから
Replan北海道では、地域に根ざした工務店との家づくりを行った住宅実例と、家づくりに関するレポートをお届けしています。ご興味のある方は、こちらの本もお手に取ってみてくださいね。
(文/Replan編集部)