ポイント② 「設置位置」と「テーブルからの高さ」
設置位置は「ダイニングテーブルの真ん中」が基本
ダイニングのペンダントライトは、どこを基準に設置すればいいのか?基本は「ダイニングテーブルの真ん中」です。ダイニングテーブル全体にあかりが届くようにする必要がありますし、中央からずれていると空間としての見栄えもよくありません。1灯であればテーブルの中央に、複数灯であれば、テーブルの短手の中央線上で、長手に平行になるように並べます。
テーブルからの高さの目安は「70cm前後」
テーブルから照明までの高さは「70cm前後」が標準です。
□ 立ち座りのときにペンダントライトに頭がぶつからないか
□ 食事中に光源が目に入ってまぶしくないか
□ 光が必要な範囲に届いているか
を必ずチェックしましょう。
照明器具を高めにすると、より広範囲を照らせる一方で、手元は暗くなります。照明器具の購入時にコードを所定の長さに調整しておけるのが理想ですが、難しい場合は長めにしておいて、コードリールやコードアジャスターで長さを調整するという手もあります。
今は吊り元のフランジ(シーリング用カバー)に、コードを収納できるタイプも多いので、テーブル位置を変更した時は、フランジからコードを引き出し、妥当な位置までコードを振って、コードハンガー(※)に掛けて固定します。
※コードハンガーの取り付けには天井下地が必要で、ペンダントの重量に対しての制限もあります。落下すると危険なので、確認しましょう。
<ダイニングのペンダントライト>
1灯・2灯・3灯の場合の寸法の目安
図・解説:アリエルプラン・インテリア設計室
「ダクトレール」で照明の位置を調整しやすく
照明計画の段階でダイニングテーブルの位置を決めきれない、リノベーションで既存の配線を利用する場合などは、コードハンガーやペンダントサポーターといった補助器具のほかダクトレールを使うと、テーブルの真ん中に照明が来るよう調整できます。
特にダクトレールは、ペンダントライトの数を増やすことも、間隔を調整することも容易。ペンダントライトで視界を遮りたくない場合や、照明器具の存在感を軽減したいときは、ダクトレールに小型のスポットライトを付けるとテーブル面だけが明るいドラマチックな演出ができます。