先日の「雪国生活にぴったり!の機能的な玄関ポーチ」の記事では、デザインに加え、雪国ならではの玄関ポーチの役割にも注目して、いくつかの実例をご紹介しましたが、そもそも玄関は「家の顔」ともいわれる大事な場所。そこで今回は見た目の印象を決める「外観デザインとの調和」をキーワードに、玄関ポーチのバリエーションを紐解いていきたいと思います。
「兼ねる」で魅せる!
機能美な玄関ポーチ
「雪国生活にぴったり!の機能的な玄関ポーチ」の記事でも例に挙げたように、ガレージと一体化した玄関ポーチは、雪や雨が降っていても濡れることなく車と家の中を行き来できたり、小さいお子さんを抱っこしながら買い物帰りの荷物を運べたりと便利。それが外観の一部としてプランニングされていたり、建物そのものと一体化していたりすれば、デザイン的にもかなり目を引きます。見た目も機能も捨てがたいという方にはピッタリですね。
シンプル・イズ・ベスト!
ミニマムデザインな玄関ポーチ
次は上とは毛色を変えた例。できる限りの要素を削ぎ落として、外観デザインとの調和を追求したミニマムデザインが秀逸な玄関ポーチです。
いずれの住宅も、外壁材とマッチさせた玄関の素材と、必要最低限ともいえる玄関庇が、外観デザインのシンプルさをより強調しています。ミニマムだからこその美しさもさることながら、玄関に欠かせない郵便ポストや玄関のドアノブまでもテイストを揃えて、建物全体のデザインにすっと馴染んでいるところも、この玄関ポーチの魅力といえるでしょう。
究極の奥ゆかしさ!?
存在感を消した玄関ポーチ
外観デザインとの調和も、究極まで辿り着くとこうなる!というようなデザインの玄関ポーチもあります。
家の外壁にポカッと空いた暗闇。玄関ドアも見えないので、一瞬どこが玄関なのかも分からないほどに奥ゆかしい(?)玄関ポーチです。服に付いた雪や汚れを払うための空間はしっかり確保。玄関ドアが玄関ポーチに対して正面にないため、外から室内が見えづらいなど、視線を避ける効果もあります。
これぞデザイン!な玄関ポーチ
最後は、それ自体が異彩な存在感を放つ、これぞ建築家の本領発揮ともいえる玄関ポーチです。家の入口がまるで美術館のエントランスホールのようだったり、リゾートホテルのメイン玄関のようだったり。玄関へのアプローチもそうですが、外からの見映えも相当に意識してデザインされた玄関ポーチと言えるでしょう。
玄関ポーチは外観デザインと一緒に考えることで、建物の印象をこんなにも多彩に演出することができます。家づくりで外観デザインを考える際には、玄関ポーチやアプローチまでトータルに検討することをおススメします。
(文/Replan編集部)
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