こんにちは。入社後初めての編集部ログ投稿で少しドキドキしています。初めまして東北営業部のSです。
先日、六本木の国立新美術館で開催中の「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」展に行ってきました!とても充実した展示会だったのでご紹介させてください。
まず、展示入り口でテンションが上がったのが、ル・コルビュジェの「ヴィラ・ル・ラク」にある有名な水平連続窓を模した巨大な窓!そこから中の展示空間全体が見渡せるようになっていて、その時点でワクワクしました!
中に入ると、会場にはほとんど仕切りがなく、14の住宅展示がぽこぽこと「島」みたいに点在しています。関係の深い建物同士が隣接している形になっており、回り方はバラバラでも何かしら関係性があるため、心地よく見て回ることができました。
それぞれの「島」には模型、図面、スケッチ、写真などが並んでいて、テーブルを一周するだけで、その建築家がどんなふうに「住まい」を考えていたのかが伝わってきます。
特に印象的だったのがルイス・カーンの「フィッシャー邸」。近代以降、鉄やコンクリートの登場で大きなガラス窓が可能になり、光や風景を暮らしの中に取り込む設計が広がったことがよくわかる展示でした。ルイス・カーンが「家は人間の最も基本的な部屋の集合体」と語ったように、光と居場所の関係性がとても丁寧につくられていて感動しました。
もうひとつ興味深かったのが、ミース・ファン・デル・ローエの「ロー・ハウス」。未完のプロジェクトを原寸大で再現するという大胆な展示でした。中庭と、それに面した各部屋がしっかり再現されていて、空間全体のつながりがリアルに体験できます。
また、照明の色が変化して、朝・夕方・夜と1日の光の移ろいを表現していました。時間によって空間の印象が変わっていくのが面白くて、つい長居しちゃいました。
こうした過去の住まいの実験をたどることで、「今の暮らし」がどうつくられてきたのかを知ると同時に、「これからの住まい」についても考えさせられる展示でした。
6月30日まで開催されているので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください!