「NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家の皆さんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋(一部修正)し、Replan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。
Q サイディングの寸足らず
質問者/岐阜県・TK
記事No.20416/カテゴリ:工事ミス・トラブル
新築を今建ててもらっている状態で、今回サイディングを張ってもらいましたがこのような隙間がありました。サイディングは「四方合いじゃくり」というもので、出隅、入隅、サッシまわりだけにしかシーリングが入らないものらしいです。
現場監督に伝えたところ「小さくカットした外壁は木材等の伸縮により折れたりしてしまう場合があるため、外壁をカットしてコーキングにて処理します。お家の長期的な耐久性を考えると、やり直しはできません」との返答でした。返答に納得できなかったのですがこのような施工が一般的なのでしょうか?
A:回答者/(株)福地建装/HQ住宅研究所 ファース本部 福地 脩悦
決して一般的ではありません。完全にカットミスだと思われます。しかし張り直しを求めるとさまざまな部分にも影響を与えることにもなります。耐侯性の高い、シリコンシールなどで丁寧にコーキング処理すべきです。
施工業者とは、竣工してからも色々な面でのやり取りが続くものです。友好的な関係を保持することは、賢い施主の家づくりの鉄則でもあります。
a:回答者/現場監督A
標準施工で開口部周りの切り欠き加工のある場合、くの字やコの字の残る部分が板幅の半分以下になってしまう場合、切断してシーリングで納めてくださいというガイドラインがあります。それを言っているのだと思います。
この施工をしないと、のちに建物の動きに追従できなかった場合に斜めにひび割れをする可能性があり、その際、結局パテやシーリングで補修するようになります。なので始めから目地を入れておきましょうねという施工ルールです。シーリングにはプラチナシールという高耐候のものがありますので、そちらを使ってもらいましょう。
▶ほかにもこんな質問があります。興味のある方はこちらもどうぞ。
・外壁の出隅部分について
・サイディングの雨垂れと、水切りの雨音
・金属サイディングカバー工法の出窓の屋根部分の施工がこれで合っているのかを知りたい 等
▶▶その他の工事ミス・トラブルの相談については、こちらをご覧ください。
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