夏も盛りを過ぎ、いよいよ炎が恋しい季節に向かっていきますね。これから家づくりを考えていて薪ストーブを検討しているみなさんの中には、「赤々と燃える炎や薪のはぜる音を感じながら、ゆったりとした時間を過ごしたい——」とイメージを膨らませている方も多いのではないでしょうか。
薪ストーブに憧れる一方、「薪の用意はどうすれば?」「家中が暖まるって本当?」などなど実際に使うとなると、いろいろな疑問や不安が出てくることでしょう。そこでリプランでは、薪ストーブの先輩ユーザーのみなさんにアンケートを実施。導入理由をはじめ、使ってみて良かったこと、思いがけず困ったことなどまで、生の声を伺いました!
●薪ストーブを設置した理由は?
やはり薪が燃える炎を見てくつろぎたいという意見が多数。炎は薪ストーブならではの魅力です。また、利用するエネルギーの分散や、子どもの教育を考えて導入した人も。薪ストーブの設置には煙突や耐火壁などの計画も必要になるため、家の新築やリフォームに合わせて設置場所を検討し、導入する人が多いようです。
●憧れるけれど、気になるのはその費用。どれくらいかかる?
長く安心して薪ストーブライフを楽しむためには、性能の確かな薪ストーブにしたり、二重煙突を採用したりと、ある程度の初期投資が必要になります。薪代は、薪ストーブで暖めたい家の広さや、調達方法、使用頻度、薪の焚き方など、薪ストーブを使う条件や状況によってかなり幅があるようです。
●薪の調達方法は?
無料で入手している人の中には、造園業者や街角で伐採しているところに声をかけたり、市町村の流木配布などで調達するケースも。お客さんに安定的に薪を届けるための仕組みを独自につくっている住宅会社や薪ストーブ屋さんもあるので、家づくりの段階で確認しておくといいでしょう。お住まいの地域によっても、薪の入手のしやすさはまちまちなので、薪ストーブの導入に際しては薪の入手方法まで考えておきたいところです。
●使用頻度は?
シーズン中は毎日使用する家庭が6割以上。導入することを決めた時点では「週末だけ使おう」と考えていた人でも、使ってみてその暖かさの質の違いを実感して「薪ストーブの暖かさじゃないと、部屋の中が寒く感じる」と、結局毎日使うようになってしまったなんて話も少なくないよう。
●煙突掃除はどうしていますか?
高所作業になる煙突掃除は、専門業者に依頼している人が多数です。快適にストーブを使い続けるには、しっかりメンテナンスすることも必要。ご自身でも掃除はできますが、使い始めの数年は、薪の焚き方に問題がないかを確認してもらう意味でも、専門業者に見てもらうと安心です。シーズン中毎日使うご家庭では、毎シーズンの点検を欠かさないようにしましょう。
●薪ストーブを使っていて、思いがけず困ったことは?
薪割りの時間がとれない…。(Sさん)
薪の消費が思っていたより早くて。なかなか火がつかないことがあって苦労しました。(Iさん)
薪置場からストーブ脇に運ぶのが、なかなか手間。毎日のことなので、外の薪置き場と薪ストーブの動線は大事です。(Yさん)
薪は乾燥させるのに外に置いておきますが、その薪を家に入れるので、木くずや木についていた虫が一緒に家の中に…。虫には慣れましたが(笑)(Kさん)
煙突から雀が飛び込んできたことが2回(!)ありました。(Oさん)
薪割りが大変です。(Sさん)
煙突掃除で、屋根に登るのが大変。(Tさん)
薪の保管場所が必要なことに、後になって気づきました。(Sさん)
●薪ストーブを使ってみて、思いがけず良かったことは?
子どもが自然に接する機会が増えました。(Sさん)
薪ストーブ仲間ができたこと。(Sさん)
早起きになりました。薪ストーブで作った焼き芋がとてもおいしかったです!(Hさん)
家の断熱性能がいいので、暖房は薪ストーブだけで十分。朝から4〜5時間焚くだけでよくて、あとは太陽の日射だけ。他の暖房は不要です。うっかり焚きすぎると汗だくになるくらい…。(Oさん)
思ったよりだいぶ暖かいですね。スマート電化でしたが、暖房費が節約できたのも良かったです。(Sさん)
想像以上に家全体が暖かい!(Kさん)
洗濯ものがよく乾きます。室内でパリッと快適!(Yさん)
先輩ユーザーが思いがけず困ったことの中には、プランニングの時点で対策しておけることもあります。条件がそろえば、薪ストーブはきっと思っている以上に豊かな時間をみなさんに届けてくれるはず。先輩ユーザーの声も参考に、ぜひ憧れの薪ストーブのある暮らしを検討してみてくださいね。
(文/Replan編集部)