昨今、世界のエネルギー情勢は非常に目まぐるしく変化しており、私たちの暮らしにも大きな影響を与えています。2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、より省エネに、より経済的に暮らしていくためには、高い住宅性能を有した家づくりに加え、エネルギーを賢く使うことも大事。
今回リプランでは、ガス・電気・石油の各社に、それぞれのエネルギーの今とこれから、そして燃費のいい暮らしを支える最新設備についてお聞きしました。最初は、札幌を中心にLP(プロパン)ガス供給事業・石油製品販売事業を行うエネルギーの総合商社「札幌アポロ」の八十嶋浩之さんに、LPガスのことについてお話しいただきます。
北海道におけるLPガスの特徴について教えてください
その一方で、積雪寒冷地である北海道では冬の配達効率が下がり、運搬費にも影響。また、タンクまわりの除雪まで行う場合もあり、本州以南とは運送事情は大きく変わります。
ガスの輸入状況は実際のところ、どうでしょうか。
燃費のいい暮らしのためのアドバイスをお願いします
機器のイニシャルコストも安く、メンテナンスも低コストです。細かいタイマー設定ができるので、不在時や就寝時などは自動的にオフにすることができます。もともと、火力があって立ち上がりが早い機種なので、使用時のみボイラーをオンにしてもお湯の出が早く、すぐに快適な室温まで上げられます。ランニングコストを抑えるためにタイマーを積極的に活用し、ボイラーの止まっている時間を長くすることをおすすめしています。
オプションで暖房に浴室乾燥機能をプラスすると、家事の時短にもなります。さらに、エコジョーズとガスコンロ、ガス式乾燥機「乾太くん」を組み合わせたオールガス仕様は、ランニングコストのメリットも高いのでおすすめです。
脱炭素社会に向けての動きについてお話しください
札幌アポロでは2022年8月から、アストモスエネルギーとカーボンニュートラルLPガスの売買に関する契約を締結しました。カーボンニュートラルLPガスは、生産から消費地までの輸送に発生する温室効果ガスを、世界で行っている環境保全プロジェクトから得るカーボンクレジットで相殺(カーボン・オフセット)し、LPガス使用によって発生するCO2を実質ゼロにする取り組みです。
購入したカーボンニュートラルLPガスのうち、年間80トン分は札幌アポロ各拠点の事務所給湯用や空調用などの自家消費に活用し、約264トンのCO2削減に貢献しています。今後は、さらに業務・工業用のお客様への販売も予定しています。
もしもの時のことについてお話しください
LPガスは、災害時の備えになる備蓄・運搬型のエネルギーです。一般家庭の場合は、配管が無事ならばそのまま使うことができます。ガス漏れは大丈夫?という声も聞かれますが、それも心配無用です。LPガスの供給は、震度5以上の地震の際には自動停止。復旧スイッチを押すと、コンピューターが瞬時に安全性をチェックします。問題がなければ、すぐにいつもどおりにガスを使用することができます。
また、近年はLPガス用の小型発電機も商品化されています。新築でLPガスを採用される際は、もしもの時の備えとして発電機用のガス供給口の追加設置の提案も行っています。
▼こちらも併せてご覧ください
・住まいのエネルギー【都市ガス編】
・住まいのエネルギー【石油編】
・住まいのエネルギー【電気編】
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