こんにちは!ちょっと休んで元気になったリプランくんです。さっそく、途中になってた旭川デザインウィーク2018の家具工房訪問ツアーの続きをリポートするよ。
大雪木工さんを楽しんだあとは、すぐお隣にあるTIME&STYLEさんの旭川工場へ。ちょうど工場ツアーの時間だったから、居合わせた人たちとみんなで説明を聞いたよ。
まず案内されたのは敷地のいっちばん奥のほう。大きな広場(土場)があって、そのすみっこの方に大きな丸太が積んであったんだけど、これが家具の材料になる木。今積んであるのはだいたいが、旭川周辺の山から切り出してきた道産のタモとかナラなんだって。
広場の隣の建物には大きな製材機があって、これであのおっきな丸太を切って製材するんだ。なるべく無駄がでないように考えて切ってるんだって。
その向かい側にあるのが、低温バイオ乾燥機。もらった資料によると、今までは高温の乾燥釜に入れて、短期間で一気に乾燥させる方法だったんだけど、それだと木材の繊維が壊れて、木がもともと持ってる強さとか香りが弱まっちゃうことがわかってきた。
その点、この乾燥機だと時間はかかるけど、35℃の低温で繊維を壊さずに、自然に近い状態で水分だけを抜いていくことができて、ローコスト&より良い素材をつくることができるんだって。いろんな工夫をしてるんだね。
工場の建てものはすべて、新しくできたばかり。家具づくりは流れ作業だから、作業場所がプロセスの順になったことで作業効率もUPしたみたい。
2階では、今年発表した最新作が展示されていて、座ることもできたよ。
このソファは、もともとは、建築家の隈研吾さん設計のニセコのとある別荘のために、隈さんがデザインしてTIME&STYLEさんがつくられたもの。
これがすごくいい、ってことで許可をもらって商品化したんだって。見た目個性的だけど、座ると適度な反発があって体がフィットして、座り心地抜群!みんなで「これ、いいねえ!」って感激してた。
TIME&STYLEさんは、なるべく旭川周辺の木を使って家具をつくることで、木を運ぶ距離を短くして環境への負担を減らす「うっどまいれーじ」や二酸化炭素が出る量をなるべく減らす「かーぼん・おふせっと」に取り組んでいるんだって。地域とか社会のことまで考えて家具をつくってるんだね。
そういえば、工場入口の前の広場にリプランくんの兄弟たちを発見したよ。
なーんてちょっと遊んでから、いよいよ旭川デザインセンターへ向かったよ。はじめての旭川デザインセンターにどきどき。
「!!」。赤絨毯のらせん階段に呼応するような、白いふうせんのいんすたれーしょん!入り口からすでにデザインウィーク感がじわじわ。
旭川デザインセンターでは、旭川とその周辺で家具をつくっている大小さまざまな家具工房の家具たちを一気に見ることができるんだよね。ものすごい数だけど、自分のお気に入りを見つけるにはうってつけの場所。
リプランくんたちは先に工房へ行っちゃったけど、ほんとはまずここに来て気になる家具を見つけてから、工房に行ってみるのがいいのかもね。
生まれたお子さんに「居場所」の意味を込めて椅子を贈る「君の椅子」プロジェクトは、今年で13回目。歴代の椅子たちが展示されてたよ。毎年ちがうデザインのカワイイ椅子たち。もらったら一生の宝モノだね。
そして今回の旭川デザインウィークツアー、最後はカンディハウスさんのショールーム見学&カクテルアワーへ。
まずはショールームの広さにびっくり!家具と照明の組み合わせやディスプレイまで考えてひとつひとつのブースがつくり込まれてて、見応えあったよ。うん、やっぱり照明のサイズとかデザインて、大事だね。
カクテルアワーの会場は、人がいっぱいで熱気むんむん!外の空気が吸いたくなって屋上テラスに出たのもつかの間、大粒の雨が落ちてきて退散!きっと晴れた日は景色がいいんだろーな。。
カクテルアワーでいちばんの注目は、このフードクリエイター、新谷岳大さんが手がけた「ふぃんがーふーど(一口サイズの料理)」のディスプレイ。カンディハウスさんの新作の椅子なんかを使った、斬新なパーティー演出で、みんなの視線を集めてたよ。
もちろん、カクテルアワーがはじまったらここのお料理は自由に食べられるんだけど、どれも素材にこだわってて、おいしかったなあ。今回はお仕事だし、大好きなお酒はガマンしたよ…
今まで知らなかった家具づくりの現場とかショールームとか見れて楽しかったあ。お値段は決して安くはないけど、旭川の家具工房さんがつくってる家具が、もっとたくさんの家で使われるようになればステキだなーと思った、はじめての旭川デザインウィークだったよ。
来年はぜひみんなも行ってみてね!