傘の収納
傘の置き場所は「傘立て」が定番ですが、それなりにスペースを取りますし、気に入ったデザインのものが見つからない、ということも。そこでおすすめが、シューズクローク内に傘の居場所をつくること。バーのように渡したポールに長傘を掛け、S管に折傘を下げると、見やすく取り出しやすくて便利です。玄関土間に濡れた傘を広げて乾燥させておけるスペースが確保できると理想的ですね。
シューズクローク内にコート掛けを設置する
雪や雨で濡れたコートは、できるだけ室内に持ち込みたくないもの。その点、シューズクロークにコート掛けがあれば、濡れたコートを室内に持ち込まずに済むうえ、出かけるときにはそのまま玄関で羽織ればいいので、動線もスムーズです。
コート掛け用のポールは、壁が濡れないよう、壁から30㎝程離した位置に取り付けます。棚に空きがあれば、雪で濡れた手袋や帽子、マフラーの置き場所としても活用できますよ。
ただし先にも触れたように人の出入りがあって埃が舞いやすい環境なので、オフシーズンのコートは出しっぱなしにせず、衣類のクローゼットやタンスにしまうことをおすすめします。
ベビーカー置き場として活用
幼いお子さんがいるご家庭で置き場に困るのが、ベビーカー。この収納場所を想定してシューズクロークを計画すると、外出も帰宅もだいぶスムーズになるでしょう。通常は、折りたたんだ状態の寸法から定位置を決めます。コート掛けの下あたりが多いですが、そこから取り出し、広げて、出かける準備をする動作をシミュレーションしてみると、出し入れしやすい場所が決めやすくなります。
非常持ち出し袋の収納
もしもの時の備えとして、シューズクローク内に非常持ち出し袋の定位置をつくりましょう。避難時に最も取り出しやすい場所は「玄関」とされています。家族それぞれの持ち出し袋はもちろん、避難用のスニーカーや上着なども一緒にしておくと、いざというときに慌てなくてすみます。古新聞、粘着テープ、ビニール袋をそばに置いておくと、普段も非常時も使えて万全です。
チェア・スツールを置いておくと便利
シューズクロークに常備しておくと便利なのが「チェア」や「スツール」。靴の脱ぎ履き、靴ひもを結ぶ、靴のお手入れのほか、高いところの物を取る際の脚立代わりにもなりますし、荷物の仮置きにも使えます。
手洗いスペースの設置
新型コロナ対策として、玄関の近くに手洗いスペースを確保する家が増えてきました。どこにも手を触れずに手洗いが可能な場所として、シューズクロークの一角に設置するのも一案です。手洗いボウルは大きく深めのものにすると、水の飛び散りを防ぎやすいです。ハンドソープのボトルやペーパータオルの置き場所、ゴミ箱の用意も忘れずに。
靴磨きセット
靴のお手入れに欠かせないブラシやウエス、靴クリーム、防水スプレー等々は、収納ボックスやトレーなどに入れてひとまとめにし、シューズクロークの中でもお手入れが必要な靴の近くの取り出しやすい場所に常備。こまめにお手入れしやすい環境をつくりましょう。
掃除用具とゴミ袋
玄関まわりを掃除する箒(ほうき)とちりとりも、取り出しやすい場所を定位置にしておきます。掃除でよく使うゴミ袋や軍手、ビニール手袋なども近くにまとまっていると便利です。
住宅の条件によっては、シューズクロークを広くして外物置の機能を兼ね、タイヤや雪かき道具などを置くケースも。先々の暮らしやすさを考えて、家づくりの際には玄関まわりの収納や動線についてもよく検討してくださいね。