玄関は、お客様を迎える外向きの顔と、日々家族が出入りする普段の顔が同居する空間。内と外の中間に位置することから、玄関に置いておく必要のあるもの、あると便利なものがたくさんあります。
そのため家づくりでは、普段使うものがもれなくすっきりと収まるようにあらかじめ計画し、取り出しやすく片付けやすい工夫をしたいところです。そこで今回はインテリアコーディネーターの本間純子さんに「玄関の収納」、特に最近スタンダード化しつつある「シューズクローク」について、押さえておきたいポイントを解説いただきます。
人気の「シューズクローク」とは?
「家の顔」とも言われる玄関は、住まいの印象を決める大切な空間です。季節のしつらいが美しい、旅の思い出が散りばめられているなど、住まい手の暮らしや家族への思いが伝わってきやすい空間でもあります。
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玄関で靴を脱ぎ履きする日本では、履物は玄関の下駄箱にしまうのが一般的でした。ところが最近は「シューズクローク」が人気で、取り入れる家が増えています。「シューズクローク」とは、玄関に併設した大きめな収納のこと。玄関土間でつながっていて、靴を履いたまま入れる収納スペースを指し、「シューズクローゼット」といわれることもあります。
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シューズクロークは各ご家庭の使い方やご予算、広さなどを総合的に判断して、仕切りのないオープンなタイプか、壁や建具で仕切ったクローズドのタイプかを決めることになります。玄関と壁で間仕切りする場合は、シューズクローク内からも出入りができるよう設計した「2WAY玄関」の間取りの家が、今は多く見られますね。