こんにちは。編集部のNマキです。まだまだ寒い日が続いていますが、そんな冬の私の楽しみは、温かい飲み物を飲むこと。冷えた指先を温めるようにカップを両手で包んで、いれたてのコーヒーやお茶を喉の奥へと流し込み、身体の中からじんわりと暖まる感覚は、私にとって冬の醍醐味であり、幸せを感じる瞬間です。

そして、そのお茶時間をひときわ楽しいものにしてくれるのが、加藤財さんがつくる急須とポットたちです。

大小さまざまな急須とポットたち
大小さまざまな急須とポットたち

10年近く前に長野の行きつけのギャラリーで出会って以来、惚れ込んでしまいました。物の収集癖はあまりないものの、トレーや茶托、器などお茶時間に関わるアイテムだけは、いろいろと集めがち。急須・ポットも同じで、ときどき足を運ぶお店にタイミングよく加藤さん作の物が並んでいるとついつい手が伸びてしまい、気づいたらなかなかの数に…!

フォルムや持ち手のデザインも変化に富んでいる

魅力は、まずこの「美しいフォルム」。ずっと使っているのに、毎回どの急須を選んでもしみじみ眺めてにんまりしています。。そしてもう一つの大きな魅力が、「注ぎ口の湯切れのよさ」。急須やポットはお茶を入れる道具なので、見た目以上に「使い勝手=液垂れしない」が重要だと思いますが、これが魔法のようにぴたっと切れて、まったくのストレスフリー。むしろ、その切れの良さに毎回気持ちがすっきりします笑

土の色で趣きも変わる
この曲線の美しさを愛でるだけで、お茶が何杯も進む

ということで、私のお茶の時間の楽しみは、この急須・ポットとそれに合うカップ選びから始まります。色やかたち、装飾や質感のバリエーションもさまざま揃っているので、その日に使いたい急須やポットから飲み物を考えることもあったり。

お茶の種類や飲みたい量などに合わせて器を選ぶのが、日々のささやかな楽しみ

日常にささやかながら欠かせない喜びを与えてくれる、加藤財さん作の急須とポットたち。不注意で注ぎ口を欠けさせてしまったものもいくつかあるので、致命的に割らないよう気をつけつつ、末永く大切にしたいものです。

注ぎ口を欠いてしまったものの、鋭い湯切れは健在
こちらの2つの欠けは、拙い金継ぎで修復中…