「NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家のみなさんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋(一部修正)しReplan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。
Q 床束からの床鳴り
質問者/東京都・YNAKA
記事No.17210/カテゴリ:工事ミス・トラブル
2010年に地元の建築会社にて木造2階建て注文住宅を建築しましたが、建築直後から現在までの10年間、1階の床(居室はリビングと和室のみで、2部屋とも)の床下の床束(添付写真のもの)から金属音の床鳴りが常時発生しており、酷くなるたびに建築した会社が床下に入り床束の調整をしてくれてはいますが、またすぐ鳴りだし床鳴りが途絶えることがありません。両居室にはガスで温めた温水による床暖房が組み込まれています。恥ずかしくてお客様も呼べずにいます。
根本的に直したいのですが、
1.床束の種類を変えてもらえばよいのでしょうか。その場合何が良いでしょうか。
2.それ以外にも方法がありますでしょうか。
3.その場合有償修理はやむを得ないのでしょうか(尚、束の調整は無料でしてもらってきています)。
考えられる修繕の選択肢を色々アドバイスいただけますと大変ありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
A-1:回答者/(株)福地建装/HQ住宅研究所 ファース本部 福地 脩悦
写真で見ると束間隔が遠すぎるように思います。束と束の間にもう一本の束を入れることはできそうです。床鳴りは、木材の乾燥などで床板を受ける下地垂木が擦れ合って起きる場合が多いのですが、本件は束間隔を小さくすることで解決できそうです。特に床なりのしている部分を、下から桁を持ち上げる形で束受けします。多少の費用は掛かりますが、束そのものは高額な部材ではないので安価で施工ができると思われます。
質問者より
ご回答アドバイス誠に有難うございます。束間隔が遠すぎる。。。なるほどです。ガス式床暖房用部材も追加され、そこには温水も通水するので床の重量は結構なものだと思いますので、各束一本一本の支える(分担している)重量が大きすぎる、ということですね。もしできましたら、何センチ間隔で束を入れるのが適切と考えられるかにつきまして、更にアドバイスを頂けますと大変ありがたいです。およそ、もしくは範囲でも結構ですので目安をお示し頂けますと誠に幸いです。ご検討をどうぞよろしくお願いいたします。
A-2:回答者/(有)環境設備コンサルタント・山本技術士事務所 山本 廣資
音源が不明ですが、床暖房用のポンプの可能性が大きいと思います。音がするのは、暖房の季節だけですか? 夏にも音がするのですか? 又、床下換気設備など、音の原因となるような機械設備はありませんか?
質問者より
いいえ、四季を通じて音が発生しております。夏でもしております。その音は金属的な音でバネが跳ね返るような音です。床のあちこちを踏むと、踏んだときだけその部分の床の下から音がします。それ故に、金属製の束が発している音だと私は勝手に推測をいたしております。以上にてなにかお心当たりがお有りであれば、ぜひともお教えいただけますと大変助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
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