どうも、こんにちは!リプランくんです。この間、久しぶりに「江別 蔦屋書店」に行ってきたんだ。

実は、江別 蔦屋書店とのコラボイベントで『大工さんが教えるウッディスタンドづくりワークショップ』を開催したの。リプランくんもスタッフとして参加してきたんだ。今回はイベントの様子とウッディスタンドのつくり方について伝えるね。これを読めば家でも簡単につくれるから、DIYに興味がある人は絶対見てね!

ここがワークショップの会場。秋晴れで紅葉もすごいきれいな日だったよ。ブルーシートを敷いて材料や道具も並べて準備バッチリ
ここがワークショップの会場。秋晴れで紅葉もすごいきれいな日だったよ。ブルーシートを敷いて材料や道具も並べて準備バッチリ

ワークショップでつくるウッディスタンドは、ベランダなどに置いて、グリーンを飾るのにちょうどいいサイズ。組み立て式で、バラしてコンパクトにすることができるんだ。車に積んでキャンプに持って行って、ランタンなどの道具を置くにもちょうどいいよ。多用途に使えるのは嬉しいよね。

こんな形のもので上と下の2枚の板の上に物が置けるよ
こんな形のもので上と下の2枚の板の上に物が置けるよ
こんなふうにね!けっこうかわいいでしょう?
こんなふうにね!けっこうかわいいでしょう?
この4つの部品にバラすことができる
この4つの部品にバラすことができる
重ねてコンパクトに収納
重ねてコンパクトに収納
この設計図の寸法通りにすれば、同じものがつくれるよ
この設計図の寸法通りにすれば、同じものがつくれるよ

今回のワークショップは、江別の地元工務店「多田工務店」さんと「ネオス建築」さんに協力してもらったの。材料や道具の準備から実演による講習まで、ほんとうにありがとうございました!

ワークショップは午前/午後で2回、各5組ずつ。参加者のみなさんもそろったところでいよいよスタート
ワークショップは午前/午後で2回、各5組ずつ。参加者のみなさんもそろったところでいよいよスタート
多田工務店の夛田 勉代表から部材やつくり方などの説明があり
多田工務店の夛田 勉代表から部材やつくり方などの説明があり
各工程に合わせて、ネオス建築の佐藤 祐樹代表が実演しながら参加者のみなさんにわかりやすくお伝え
各工程に合わせて、ネオス建築の佐藤 祐樹代表が実演しながら参加者のみなさんにわかりやすくお伝え

これからはウッディスタンドづくりの各工程について詳しく説明していくね。

①ヤスリをかける

最初は木材のヤスリがけ(研磨作業)から。木材をカットしてそのまま使ってもいいけど、研磨作業をして素地を整えておくと、塗装したときによりきれいに仕上がるんだ。ヤスリがけは、すべての木材で行わなければならないから、実はかなり時間がかかる地味な作業だけど、みなさん真面目にやってくれたよ。

他の材の上に載せるなどして高さを出せば作業しやすいよ
他の材の上に載せるなどして高さを出せば作業しやすいよ
今回使ったのは、端材にサンドペーパーを貼り付けたもの。サンドペーパーをそのまま使うより、すごく楽なんだ
今回使ったのは、端材にサンドペーパーを貼り付けたもの。サンドペーパーをそのまま使うより、すごく楽なんだ
削って
削って
また削って
また削って
ずっと削って
ずっと削って

今回使ったサンドペーパーは「#150」のもの。この数字は、サンドペーパーの表面の目の粗さのことを示すものなの。数字が小さいほど粗目(#40~#100=粗目、#120~#240=中目、#280~#800=細目、#1000=極細目)になるから、材料の粗さや仕上がり後の質感を想像して決めてね。ちなみに少しザラザラなぐらいのほうが塗料が載りやすいんだって。

②線を引く

次は部材を組み立てる前に線を引く作業。この線の位置が間違っていたら、組み立てたときにズレが発生してしまうから気をつけてね。メジャーと差し金(金属製のL字型の工具)を使って正確な位置に線を引いていくよ。線を引くときもズレないように一気に付けることが大事!

最初はメジャーで印をつけて
最初はメジャーで印をつけて
差し金を当てて直線を引く。差し金は、材木などの長さや直角を測ったり、勾配を出したりするのに使う道具なんだって
差し金を当てて直線を引く。差し金は、材木などの長さや直角を測ったり、勾配を出したりするのに使う道具なんだって

今回のスタンドは、脚になる木材の最上部とその下に板を張って、その間に別の挟む形なんだけど、そこで下の写真に見える2つの線の空きの寸法が大事なの。挟む板より空きが狭かったらそもそも板が入らないし、空きが広すぎたら安定感がなくなるからなんだ。今回は挟む板が19㎜だったから、ここの空きはそれより少し広い22㎜間隔にしたよ。

この空きが今回のスタンドづくりでは大事
この空きが今回のスタンドづくりでは大事

③ビス止め(組み立て)

次はいよいよ組み立て。インパクトドライバーを使ってビス止めして脚を組み立てていくよ。今回は角材と合板を合わせて39㎜だったから、32㎜のビスを使ったよ。インパクトドライバーを初めて使う人も多く、最初はみなさん恐る恐るだったけど、何回かやったらすぐ慣れて、どんどん様になってきたんだ。

ビス止めする場所に鉛筆で印を付けて
ビス止めする場所に鉛筆で印を付けて
ちゃんと支えて、上から押しながらの感覚でしっかり止めていく
ちゃんと支えて、上から押しながらの感覚でしっかり止めていく

インパクトドライバーってなんかかっこいいよね。でも力がある分、トリガーを強く押しすぎると回転が早くなって危ないから、最初はゆっくりね。ビス止めすることで、木材が少し盛り上がってきたりすることもあるんだけれど、それはヤスリでササッと削ってあげたらきれいになるよ。

お父さんと一緒に初めてのDIY体験
お父さんと一緒に初めてのDIY体験
ものづくりって楽しいよねー
ものづくりって楽しいよねー

④塗装

最後の工程は塗装。今回使ったのは「リボス」という自然塗料で、実際多田工務店の現場で使っているものなんだって。子どもが飲んでしまっても大丈夫なぐらい安全で、幼稚園などでよく使われているらしいよ。もちろん好きな色のペイントを塗ってもいいし、オイルでも種類によって仕上がりの風合いがまるで違うから、塗料のセレクトはお好みで。

今回は業務用の大容量のものを小分けにして使ったけど、ホームセンターなどで売ってるオイルやペイントは、小容量もあるよ
今回は業務用の大容量のものを小分けにして使ったけど、ホームセンターなどで売ってるオイルやペイントには、小容量もあるよ

まずはハケで塗料を塗っていく。あまりいっぱい付けすぎないようにね。実はオイル塗りはハケ塗り=仕上がりではなく、塗ったあとの拭き作業が大事なんだ。ある程度塗って、しっかりウエス(油や汚れ、不純物などを拭き取ってきれいにするために使う布)で拭き取っての作業を繰り返していくんだ。ちなみにウエスには特に決まりはなく、普通のふきんや着なくなった服とかを使ってもいいよ。塗装作業が終わったら、1日ぐらい自然乾燥しておけば完璧に乾くよ。

まずはハケで塗っていって
まずはハケで塗っていって
ちゃんとウエスで拭き取り染み込ませる
ちゃんとウエスで拭き取り染み込ませる
塗り終わってすぐはかなり濃く感じるけど、乾燥すればやわらかい色合いになるよ
塗り終わってすぐはかなり濃く感じるけど、乾燥すればやわらかい色合いになるよ

⑤完成

完成したから一回組み立ててみたよ。2つの脚の間に板を2枚。上の短い板ははめるものだけど、下の長い板は載せておくだけ。きっちり止めてないから横ゆらぎはあるけど脚の構造上倒れることはなく、実際物を置いたときのほうが安定するんだって。

約1時間半程度で、かわいいウッディスタンドが完成!
約1時間半程度で、かわいいウッディスタンドが完成!
自分の手でつくると愛着が湧くよね
自分の手でつくると愛着が湧くよね

今回のワークショップは、つくる人も見る人もとても楽しめたイベントだった。見学してくれた人やつくり方を教えてほしいという人もたくさんいたよ。ここ2年ほどコロナウイルスでイベントが中止になることも多かったから、久しぶりにいい体験ができたよ。またリプランでこういうイベントがあったらよろしくね!

そしてDIYは楽しさはもちろん、達成感もあって面白いよ。小さいものからでいいからみんなもチャレンジしてみてね!


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