こんにちは。最近誕生日を迎えてまたひとつ年をとった古株のMです。
誕生日といえば、友人や家族へのプレゼント選びって悩んじゃいますよね。私は「珍しいもの」を選ぶことが多いです。贈った相手に「へー、こんなのあるんだ!」という反応をされると「ヨッシャ!」となります(笑)。

しかし、これがなかなか探すのが難しい。ただ珍しいだけの(相手が知らなそうな)物なら無数にありますが、贈り物であるからには喜んでもらいたい。なので「珍しくて“素敵”な物」…となると難易度が一気に跳ね上がります。人が喜ぶ素敵な物は、当然人気商品になるので「みんなが知っている売れ筋商品」になりがちなのです…(あくまで主観ですが…)。

そういうわけで、私は普段から他人が使っている珍しそうな物があればすかさず詳細を聞いたり、他人のプレゼント選びの話をよく聞いたりして情報収集をするようにしています。

そんな私が最近「これは珍しい!素敵だ!」と大感動したのが、「友人Yちゃんが旦那さんに先立たれた後、友人からプレゼントされた」というこちら↓

「蓋付きのご飯茶碗」です。電子レンジで温めたときに蓋の穴部分から蒸気を逃がせるようになっています。便利で見た目もおしゃれなお品なんですが、私が一番素敵だと思ったのはこのお茶碗が「受け取る人の暮らしと気持ちを思いやった物」であるところです。

Yちゃんの新しい暮らしを考えてみると、子どもたちもすでに巣立っており、旦那さんが亡くなったあとは一人暮らしなので用意するお米も一人分になりますよね。長時間の炊飯器保温で固くなったお米や、余らせて冷凍していたお米を食べる機会が増えがちです。

この蓋付きお茶碗だと、ちょうど一膳分食べる時にレンジで温めることで炊き立てのようなホカホカごはんを食べることができます。最小限の炊飯だと2膳くらいなので、炊きたてを朝食べて残りをこのお茶碗で冷蔵保管して晩ご飯にすると冷凍に小分けしておく手間も無く、美味しい炊きたてを毎食食べられます。

さらに、ごはん茶碗って伴侶が亡くなったから買い替えるってこともないと思うので、今まで使っていた夫婦茶碗を自分の分だけ食卓に出して使うことになります。それだと食事のたびに寂しい気持ちを刺激してしまいそう…。そんなときに使うご飯茶碗が「友人が自分を元気づけるために贈ってくれたお茶碗」だと、食事のたびに励まされているような気持ちになれると思うんですよね。

一人暮らしになったお友だちの生活を想像して、気持ちを真剣に思いやったからこそのプレゼントだなあと、とても感動しました。ちなみにこの素敵なお茶碗、友人の手づくりだそうで…。

贈る相手をとことん思いやる姿勢も見習いたいですが、プロ級のお品を作れる陶芸の腕とセンスも見習えるものなら見習いたい…と、陶芸どころか裁縫編み物DIY全て苦手な不器用人間な私は思うのでした。

ちなみに作者であるYちゃんの友人は「ふたの穴をもう少し縁ギリギリにしておけば取り皿としても便利だったワ。」と言ってました。

そのほかの作品もステキでした。湯飲みお茶碗は飲み口のカーブが何とも唇に馴染んで心地よかったです。

卓上のランプ
色形もステキな湯飲みお茶碗