この冬は雪がほとんど降っていなかったヘルシンキ。気温も0℃前後で、それほど寒くはありませんでした。ところが今週から急に雪が降って気温が下がり、街はすっかり雪景色になりました。
この日(1/15)のヘルシンキの日の出は9:08 、日の入りは15:51。最低気温が−19℃、最高気温が−14℃で、この冬一番の寒さとなりました。街並みの写真は朝9時、ちょうど夜明けの頃の様子です。雪があるので、いつもより明るく感じます。
私は札幌に住んでいたこともあって、雪や寒さはそれほど大変だと思ったことはありません。寒さは同じくらいですし、雪は札幌のほうがずっと多かったので…。一方で毎年慣れなくて大変なのが「冬の暗さ」です。
日が早く沈むうえに、冬は曇りが多いヘルシンキ。フィンランド人は「雪が降ると明るくなっていいよねー。」とよくいうのですが、本当にそのとおり!札幌に住んでいるときは、快晴の日もあるせいなのか、雪が明るくしてくれることに気づきませんでした。暗さを和らげてくれる雪、大歓迎です!
ただ雪がたくさん降ったあとは、街なかを歩くのには頭上に注意が必要です。というのも、中には写真のような勾配屋根の集合住宅があって、雪が道路に向かって滑り落ちてくることがあるからです。
こんなに寒くても、子どもたちは外でそりをしたり雪だるまをつくって楽しんでいます。雪だるまがフロアーボールのスティックを持っているのがフィンランドらしいなと思います。フロアーボールとは室内で行うホッケーで、フィンランドで人気があるスポーツです。鼻は…にんじんのようですね。
気温が零下で十分寒くなってくると、下の写真のようにラグ(じゅうたん)やマットを外で干しているのを見ます。きれいな雪の上に置くと、バクテリアが死んできれいになるそうです。夏にも外で洗う習慣があるのですが、これは冬ならではの洗い方です。
※夏のラグの洗濯についての記事はこちら↓
https://www.replan.ne.jp/articles/12779/
冬の街歩きは、フィンランドならではの雪景色や暮らしぶりがうかがえて、他の季節とはまた違った楽しみや発見があります。