10月になり、ヘルシンキはすっかり秋が深まってきました。秋の楽しみといえば、紅葉を探すこと。紅葉はフィンランド語で「Ruska(ルスカ)」といいます。今回はヘルシンキ市内で見つけた「ルスカ」を紹介します。

住宅の中庭にあるレンガの壁と紅葉。

木の葉の黄色とレンガ壁をつたう葉の赤のコントラストが絶妙
木の葉の黄色とレンガ壁をつたう葉の赤のコントラストが絶妙

ヘルシンキ市内は自然が多いので、市内でも十分に紅葉を楽しめるんです。森の中の紅葉も素晴らしいけれど、建物と紅葉の組み合わせもいいなぁと思うのです。

ここにも秋の気配。外壁と紅葉の黄色がコーディネートしたかのようにいい感じです。隣の庭では、落ち葉の中で多くの子どもたちが元気に遊んでいました。

黄色の紅葉と外壁で景観にも調和が生まれている
黄色の紅葉と外壁で景観にも調和が生まれている

街路樹も紅葉が進んでいます。この建物は学校。窓まわりのアーチが素敵です。フィンランドでは紅葉すると黄色になる木が多いので、赤色はとても目を引きます。私の隣でフィンランドの女性も熱心にこの風景を撮影していました。紅葉を愛でる気持ちは世界共通ですね。

フィンランドでは赤になる紅葉は珍しい
フィンランドでは赤になる紅葉は珍しい

続いてはシベリウス公園です。フィンランドを代表する世界的に有名な作曲家ジャン・シベリウスのモニュメントがあります。

シベリウス公園の紅葉
シベリウス公園の紅葉

ヘルシンキ中央駅のすぐ裏にあるトーロー湾。都会の真ん中のオアシス的存在です。まわりは遊歩道になっていて、散歩やジョギングを楽しむ人で賑わっています。対岸の建物と紅葉が水辺に映って、とても美しい風景です。

トーロー湾の遊歩道の紅葉。都会のオアシス的存在

10月も後半。今週は最高気温が10℃を下回るようになってきて、ニットの帽子や手袋がほしい季節になってきました。もうすぐ冬を迎えると思うとちょっぴり寂しいのですが、「ルスカ」の秋はもう少し楽しめそうです。