こんにちは。編集部のAOです。

日頃、家族と離れて暮らしている人の中には、このコロナ禍でずいぶん長い時間、家族に会っていないという人も多いのではないでしょうか。私も現在は札幌に住んでいますが、東京の実家に住む家族とは半年以上、会うことができずにいます。普段からそこまで頻繁に顔を見ているわけではないので、ものすごく寂しいかというとそうではありませんが、やはりお互いに心配に思うことは増えたように思います。

同世代の友人などとは、リモート飲みやSNSでのコミュニケーションなど、顔を合わせたり写真を見たりすることもできて、離れていても心理的な距離を近づける新しい生活様式にも慣れました。しかし、高齢の家族に対して「新しい生活様式だから!」といって馴染みのないツールの使い方を説明して覚える苦労を強いたり、これまで用事がなければ連絡しなかった家族に、突然Facetimeで連絡する気恥ずかしさを乗り越えたりすることは、容易なことではないように思います。

そんな私が家族とのコミュニケーションにちょうどよく使っているのが、「Letter」というアプリ。もともとは「子どもの成長を毎月カレンダーにして両親に送ろう」というコンセプトのアプリで、写真を1枚選んで宛先とメッセージを入力してオーダーするだけで、写真の入ったその月のカレンダーが先方に送られる、というシンプルなものです。

私は5年ほど前から利用していて、送る月があったり送らない月があったりと気まぐれに使っていたのですが、この春からは毎月複数箇所に送るようになりました。カレンダーを送ると、実家の家族からは電話がかかってきて近況報告をし合います。別の場所に住む家族からは、手書きのハガキや封書で返事が届きます。

送る側の私にとっては、使い慣れたデジタルツールで気がついた時や出かけた先で便りを送ることができ、受け取る側の家族にとっては使い慣れた紙で受け取ることができる、とても「ちょうどいい」使い心地です。受け取るほうは返事をしてもしなくても、どんな方法で返事をしてもいい、という点も何も押し付けていない感じがして、とても好きなアプリです。

これからまだ長く続くかもしれないこの状況ですが、それぞれに合った「新しい生活様式」を見つけていきたいですね。