「パターンはさまざま。「玄関近くに洗面台」の手洗いしやすい間取り」では、いくつかの「帰宅してすぐに手洗いしやすい間取り」を写真とともにご紹介しましたが、ご家庭によって土地条件やライフスタイル、要望などは異なるので、他にもさまざまな間取りが考えられます。今知りたい、工夫に富んだ「玄関近くに手洗い場」の間取りを、今回もご紹介しましょう。
玄関土間に手洗い場を配置する間取り
時折見られるのが、玄関土間に手洗い場を設ける間取りです。例えばこちらの場合は、玄関入ってすぐのところにトイレを配したため、トイレの手洗いを外に出して、玄関土間に置いたというパターン。結果的に、帰宅してすぐに手洗いできる理想的なレイアウトになっています。
夫婦2人暮らしで、車が2台置ける広いビルトインガレージが1階にある2階LDKのこのお宅の場合は、ガレージでの作業や掃除用の水場として、玄関土間の一角に深さのあるシンクを設置しました。もともと暮らしのなかで使う想定のものが、手洗いでも使えるという点が魅力的。「水場があれば手も洗える」という発想にすると、プランの幅が広がるかもしれません。
玄関収納からもアクセスできる間取り
最近は、シューズクロークや玄関脇に大きな収納スペースを設ける間取りが一般的になっています。このお住まいは、玄関とアールの開口がかわいいシューズクロークの2方向からアクセスできる2WAY玄関の間取りで、その一角に帰宅してすぐ手が洗えるよう洗面台を設けました。帰宅→靴をしまう→手を洗う、の動線がスムーズで家族みんなで手洗いの習慣がつきやすそうです。
こちらのお住まいも、玄関と玄関脇に設けた納戸の両方からアクセスしやすい場所に洗面化粧台が配置されています。家族用の玄関がシューズクローゼットのある方の出入り口になりやすいことを考えると、納戸の出入り口の目の前に洗面台があるのは便利ですし、2階LDKの間取りなので上へ行く前に手洗いしやすいのも、風邪やウイルス予防に効果的でしょう。
LDKの手前に洗面台
風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスの予防の観点から考えると「LDKに入っていろいろな場所を触る前に手を洗える」ということが重要です。このお住まいの場合は、LDKへつながる廊下沿いに洗面台を配置しました。玄関脇にはコート掛けもある広いシューズクローゼットがあるので、まず上着を脱いで掛け、それから家の中に入って手を洗うという、感染予防効果の高い行動がしやすい間取りです。
こちらも、LDKに入る手前に洗面台を配置した間取り。家族が複数人でも使いやすいようゆったりとした設計で、明るく気持ちがいいつくり。ユーティリティから離すことで、広い面積を割くことができたうえ、トイレや帰宅後すぐの手洗い場としても使えます。こういった間取りの考え方も、お住まいの条件によってはフィットしそうです。
今回ご紹介したお住まいのように、「トイレの手洗いを外に出す」「外仕事用の水場を玄関のそばにつくる」「浴室と洗面化粧台の場所を分ける」など、手洗い場のつくり方にはいくつもの選択肢があります。
土地条件や間取り全体のバランスなどのさまざま理由で、洗面化粧台を思うように玄関の近くに配置できないケースもあるかもしれませんが、ぜひ本サイトでご紹介している実例を参考に、あなたのお住まいならではの方法を見つけてくださいね。
(文/Replan編集部)
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