テレワークに切り替える企業が増えつつあるなか、自宅で仕事をすることになった皆さんは、家の中のどこを仕事場にしていますか?ワークスペースにする場所として、今回テーマにしたいのは「階段下」です。
収納やトイレなどに活用される階段下のデッドスペースですが、リプランで取材にうかがうと「ワークスペース」にしている例もよく見かけるんです。しかもその使い方は、各ご家庭の間取りや階段の形状によってさまざま。今後のテレワークにも役に立つかもしれない「階段下ワークスペース」のアイデアを、ここでいくつかご紹介しましょう。
フリースペースの階段下に
デスクやテーブルを設置
もし階段下にゆとりがあるなら、今すぐにでもできるのが、ここにデスクやテーブルを設置する方法。ステイホーム期間の一時しのぎなら最も効率的ですし、長い目でみて部屋の模様替えをするにしても、自由に移動できる安心感があります。あえて造作にせず、インテリアに合うデスクを置くというのも、空間に変化が出て素敵ですね。
階段下にカウンターを造作
希望の場所に希望の寸法で棚やカウンターをつくれるのが、注文住宅の大きな魅力。階段下スペースがあまり広くなかったり、かたちが不規則だったりして、ぴったりとフィットする家具が見つからなそうな場合は、造作を相談しましょう。
こちらの住宅では、階段下を利用して壁付けでワークスペースを設けています。リビング・ダイニングに近いので、家族でも共有しやすそうです。
家で仕事となると、電話やウェブ会議で生活音が入ったり、家族が映り込んだりするのを防ぎたい場面もあるでしょう。そんな要望に応えるのが「籠もれる」階段下ワークスペース。間取りを工夫したり、ドアを付けたりして個室のようなつくりにできれば、テレワーク時の使い勝手がより良くなります。
床高を下げたり、
掘りごたつ式にしたりして
高さの問題を解決
かね折れ階段や回り階段では、階段下を使いたくても頭上の高さがネックになって、ワークスペースを設けるのが難しい場合も考えられます。そこで参考にしたいのが、床高を下げたり、掘りごたつ式にしたりして高さの問題を解決したお住まいの例です。家を立体的にとらえて上下方向に工夫すれば、限られた面積を有効に使えますね。
このように、階段下をワークスペースとして使うさまざまな方法が考えられます。新型コロナウィルスによる社会状況の変化で、今後テレワークはこれまで以上に有力な働き方の選択肢のひとつになってくるかもしれません。家づくりの際には、コスト的な面はもちろん、今必要な使い方と将来的な可能性まで検討して、ご家族にとって有意義な階段下の活用方法やワークスペースについて考えてみてはいかがでしょうか。
(文/Replan編集部)
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