オールドマーケットホールは、約130年前、1889年にオープンした歴史あるマーケットです。建築家グスタフ・ニューストロンが設計しました。
ヘルシンキの港に面して建っていて、スウェーデンや近くの島に行くフェリーもここから出発する、いわば「ヘルシンキの海の玄関」ともいえる立地です。中央駅から歩いて15分ほどで、ヘルシンキ大聖堂からも近く、人気の観光スポットでもあります。マーケットホールでフードをテイクアウトして海辺で食べるのもいいですし、カフェで一休みすることもできます。
下の写真はマーケットホールの中央にあるカフェです。冬なので夕方はすぐ暗くなりますが、天井が高く大きな窓がとても気持ちの良い空間です。
マーケットの中にはカフェのほか、魚、肉、パン、野菜、チーズ、お酒などを扱う店が入っていて、フィンランドらしいバラエティー豊かな食材が見つかります。
こちらは、パンの上にスモークサーモンがたっぷりとのったオープンサンド。フィンランドでは、サンドイッチよりもこのようなオープンサンドをよく見かけます。これはカフェでも定番メニューで、サーモンのほか、小エビがのっているものもあります。
黒いパンはフィンランド人が大好きなライ麦パン。フィンランド人が外国に住むと、このライ麦パンがとても恋しくなるとか。日本人にとってのお米みたいですね。
このサーモンは「グラーヴィ」。生の薄切りサーモンを塩漬けにしたもので、生よりも長持ちします。日本人にとってはお刺身に近い感じです。これを使って押し寿司を作ったことがありますが、とても美味しかったですよ。
ここはお肉屋さん。新鮮な肉もありますが、気になったのがクマやヘラジカの缶詰。試したことはないのでどんな味かわかりませんが、、、お土産としては面白いかもしれません。トナカイのサラミも売っていました。
昔の様子を写した白黒写真がマーケットの一隅にさりげなく飾られていました。フィンランドは1917年に独立してから100年ちょっとが経ちました。それよりも以前からずっと、このマーケットホールは変わらずフィンランド市民に親しまれてきたのでしょう。フィンランドへ来たらぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。