「NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家のみなさんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋（一部修正）しReplan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。

Q　またまた…（家の中に虫）

質問者／北海道・カンナです
記事No.13125／カテゴリ：害虫

前回相談させていただいたトビムシは1日2、3匹見ますが、気持ちが少し楽になりました。1週間前に小さな黒い虫を発見しましたが、トビムシじゃないだけいいやと思っていたところ、先程床に木くずの山を発見してしまったのです。

友人からフローリングなどの木に穴を開ける虫の話を聞いたことがあるのですが、最近見る小さな黒い虫がそうなのかわかりません。この虫はどんどん増えてくる虫でしょうか？　一応、木くずは拭き取り殺虫剤を吹き掛けましたが、業者さんにお願いしたほうがよい虫でしょうか？　お忙しい中、度々の相談ですみません。

A：回答者／（株）青山プリザーブ　前林 十三男

フローリングに穴をあけて出てくる虫の粉ではなさそうですね。仮にこの粉が住宅部材の内部から何らかの虫が穴をあけて飛び立つために出したものであれば、その虫はハチの仲間か、カミキリムシの仲間かと疑うのですが、この両者の穴は5ミリから10ミリくらいなので粉の量も多くなります。出てきた虫は成虫で個体もそれなりに大きいのが普通です。これらが出るのは建築後1年以内です。1年前には生きていた木であったはずなのです。

乾燥した古材を好む小さい虫であれば数多く出るのが一般的で、1匹につき虫穴1個ができてしまうと思っていいでしょう。出てくる時期もほぼ同じなので虫がたくさん出たという印象を持たれるものです。たくさん出た虫は太陽光に向かって飛ぼうとするので窓ガラスに遮られて、そこに集合しているように発見されます。

よって、写真の粉が虫の仕業であるかどうかはわかりません。粉が毎日たまって、同じような虫が毎日何匹も見られる。そんな状況であれば、虫を1匹捕獲して保健所に持ち込んで相談に乗ってもらうのがいいでしょう。

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