こんにちは。編集部のAOです。
ここ数年、どうやら日本全国でサウナがブームのようで、SNSなどを見ているとサウナについて言及している人が多く見受けられるようになり、サウナを題材にしたテレビドラマも放映されたりしています。
これまで私の持っていたサウナのイメージは、どちらかというと温泉施設の「おまけ」のような存在。温泉は好きだけれどお風呂にいる時間をサウナに割くほどではないな、という感じで、それほど身近なものとは感じていませんでした。
しかし、SNS上で繋がりのある人や親しい人の間でも「サウナへ行く」「今週末テントサウナする」「あそこのサウナはやばい」という発言が日常化していることに押されて、この1年くらいは温泉に行く時のサウナ時間が増えていることに気がつきました。興味を持つというよりは、持っている情報が多いが故に行動もそれにつられてしまうという感じで。
そしてついに先日、サウナ好きの友人たちと共に訪れた吹上温泉保養センター 白銀荘で、サウナ好きの人たちがよく口にする「ととのう」体験をしました。「ととのう」とは、サウナと水風呂の温冷交代浴によって自律神経が整ったように感じることを指しているようなのですが、私自身はこれまでのサウナ体験では「気持ちがいいなぁ」くらいにしか感じていなかったのです。
白銀荘は十勝岳の中腹にある宿泊温泉施設で、登山やスキーを楽しむために一年中多くの人が訪れています。お風呂はヒバの内風呂、サウナ、男女それぞれ4種類の温度の露天風呂と水着を着て入る混浴の露天風呂といった充実ぶり。十勝岳を眺めながらお風呂に入るだけでも十分に楽しい場所です。
私たちが訪れたのは1月中旬の厳冬期。今年は記録的に雪が少ないとはいっても、山の中腹に位置するこのあたりは、1メートル以上の積雪がありました。普通のサウナでは、サウナに入ったあと水風呂に入ってそのあと椅子などに座って休憩するのですが、ここでは水風呂の代わりに「露天風呂のまわりに積もっている雪にダイブする」のが楽しみのひとつだということ。
もちろん初めての体験ですが、サウナで温まった身体で恐る恐るふわふわの雪にダイブすると、身体の表面がシュワシュワする冷たさ。そのあとすぐに露天風呂に入って身体についた雪を溶かすと、ピリピリとしびれるような感触のあとふわっと心地よい感覚に襲われます。そのまま身体を拭いて岩の上で休憩。外気温はマイナス10℃以下なのに、10分以上そうしていても一向に寒くならないからますます不思議です。
空一面の星を見ながら、脳内が幸福に満たされた瞬間、「あ…!これが”ととのう”ってことか…!」と実感。それを確かめたくて、そのあと2度ほど同じルーティーンを繰り返してしまいました。
北海道の冬ならではの、そして標高1,000メートルの温泉施設ならではの、「ととのう」体験。サウナが好きな方も、そうではない方も、一度経験してみてはいかがでしょうか?