太陽の軌道「サンパス」をしっかり理解しよう
太陽は冬は友達、夏は敵。太陽と季節ごとに上手な付き合いをするためには、太陽の軌跡「サンパス」をしっかり理解することが大事です。分かっているようで意外と勘違いしているのがこのサンパス。図3を見て、しっかり理解しましょう。
簡単にいうと、夏は「北東から出て真上に抜けて北西に沈む」、春秋分は「真東から出て真西に沈む」、冬は「南東から出てすぐ南西に沈む」といったところです。もっとも太陽高度が高くなる南中時の高度は、夏至で77.2度、春秋分で54.2度、冬至で30.7度と、大きく角度が変わります。
このため、南面には夏は日があまり当たりませんが冬はたっぷり当たります。東西面は夏は朝日・夕日が強烈に当たりますが、冬はそれほど当たらないのです。
東西にふれた敷地にご用心
敷地が南北東西にキレイに区切られている場合は、建物をしっかり南正対にすることは簡単です。問題なのは、敷地が東や西にふれて区切られている場合です。敷地に余裕がなければ建物を南に正対させるのが難しくなります。以下では、図4に示す45度西にふれた「南西向き」のケースと、図3の「南向き」のケースを比較して、敷地と建物の方位の影響を見てみることにしましょう。
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