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Q セントラルヒーティングの床下の配管について

質問者/北海道・もに
記事No.9277/カテゴリ:設備や内装一般

北海道厳寒地、築3年目です。2日前からセントラルヒーティングの使用を開始しました。それまではエアコンで暖をとっていました。エアコンのみを使用していたときは、床が冷たく感じておりました。セントラルを使用すると床の冷たさが全くなくなります。

いいことのように思うかもしれませんが、写真のように床下のセントラルヒーティングの銅管がむき出しであり、熱の欠損により床下が温かいのではないかと考えました。床断熱の家であり、床下は外と同じとみなされるはずです。通常、パイプカバー等で覆うのではないでしょうか?

それとも、これくらいの施工は当たり前なのでしょうか?よろしくお願いします。

A:回答者/Utuwa project 長土居 正弘

温水暖房の床下配管は、床断熱の住宅と基礎断熱の住宅で、扱いは大きく変わります。基礎断熱の場合、積極的に床下で放熱させる意味もあり、断熱材でカバーを使用しない場合があります。質問者のご指摘のとおり、床断熱の場合は基礎部分に通気口があり、また基礎には断熱が無いため外気温度の影響を受けて床下温度が低下しますので、断熱カバーは必須です。裸の温水暖房管から放熱し熱損失となります。

写真で見ると管径は読み取れませんが直径15.88φの銅管とすると、1m当たり25W程度の放熱があると計算できます(裸配管の周囲温度5℃、温水温度40℃の場合) 。床下配管が延で60mとすると、60m×25W=1500Wとなります。1500Wのエネルギーとは、北海道の省エネ基準Q値1.6W/㎡Kの住宅だと、マイナス10から20℃の室内・外温度差30℃で計算すると、31㎡の部屋を暖める熱量になります。ですので、燃費改善の意味で、床下配管の断熱は実施されることをおすすめいたします。厚さは20−30mm以上がおすすめです。

裸の管がコンクリート面に直接触れてアースの役割をしてしまい、迷走電流が流れ銅配管に小さな穴を開ける事故の報告もあります。断熱カバーを付けることでアースされなくなり、迷走電流予防にもなります。また写真で見ると、配管の溶接時に使用したフラックスの拭き取りがしっかりできていないように見えますので、配管断熱カバーを取り付けする前に、溶接箇所の薬品を良く拭き取るようにおすすめします。腐食原因の一つになります。

築3年目とのことで、工事上の責任の所在は何処にあるかは契約内容により異なると思います。それについては、他の回答者にお任せします。

質問者より

ありがとうございました。もやもやと思っていたことが理解できました。問題は業者が対応してくれるかだと思いました。なんとなく、対応してくれないのではと思いますが、連絡をとってみようと思います。

質問者より

後日、業者に連絡したところ、銅管部分に被覆材を巻いてくれました。ただし、継手部分は何もしていない状態で、またコーナーの被覆も欠損があり不十分です。取り付けに来た業者も知識不十分で、銅管むき出しのほうが床暖みたくなりよいかと思ったと言っていました。床断熱と基礎断熱の理解が乏しい印象でした。こちら札幌なので同じように施工されて、気がつかずに生活されている方も多いと思われます。この業者に限らず全体的に勉強不足だと思います。

上記の被覆欠損部は自分でできそうなのでDIYすることとしました。業者の方は話しても理解不十分で自分で行った方が早いと感じたので。長土居様、ありがとうございました。なんとなく通電時間が減っているように感じます。


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