「NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家のみなさんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋(一部修正)しReplan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。
Q 建具が重くて開けにくい
質問者/埼玉県・まいか
記事No.10824/カテゴリ:設備や内装一般
去年の6月に注文住宅で家を建てました。当方、2階リビングで階段を上がるとすぐにリビングになります。
夏場、冬場の冷暖房の効きが悪くならないよう画像1のように、天井から床まで3枚扉の引き戸をつけてもらいました。入居当初から引き戸の開け閉めがスムーズではなく、特に3枚扉の真ん中の扉が重くて開けづらいのです。
今は冬場なので、階段から冷たい風が2階まで上がってくるので、締め切っているのですが、画像2のように、扉と扉が10cmくらいから開け閉めが非常に困難な状態です。
これは仕方のないことなのでしょうか? 工務店に問い合わせましたが返答がなく、こちらに相談しました。
A:回答者/(株)福地建装/HQ住宅研究所 ファース本部 福地 脩悦
木造住宅の新築時には、構造用木材が微小ながらも微妙に収縮や捻れ現象を発生させるものです。雪国では、屋根の雪の重みで構造体が僅かに沈み、建具の開け閉めに影響を与える場合がありますが、本件のような雪の降らない地域では木材収縮が影響していると思われます。
乾燥木材(通常の含水量15%)でも9%以下に乾燥収縮するのが普通です。このような収縮現象で発生する建具への開け閉め不具合は、建具屋(大工さんでも)さんの簡易的な建付け調整を行い、2~3年の期間で定着安定するものです。 この回答書をもとにして施工工務店さんに相談し、調整してもらってください。
質問者より
お忙しい中、ご回答ありがとうございます。 悶々としていたので大変すっきりしました(*^_^*)早速、工務店に連絡し調整していただきます。本当にありがとうございました。
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