こんにちは、リプランくんです! 今回ぼくは、2018年末に山形県山形市に完成したウンノハウスの新社屋兼ショールームに遊びに行ってきたよ。ウンノハウスっていえば、1959(昭和34)年、山形に材木店として開業し、今年創業60周年を迎えた地元ハウスメーカー。「美しいふるさとをデザインしたい」というコンセプトのもと、おもに南東北を中心に、自由設計の注文住宅を手がけているんだよね。
創業60周年に合わせて建て替えられた新社屋は、オフィスと打ち合わせスペース、そしてショールームが一体となっているんだ。地元・山形県産のスギ羽目板をあしらった、黒を基調とした外観がとってもスタイリッシュだよね。建物の設計を手がけたのは、東京・彦根建築設計事務所代表の彦根明さん。「森をつくろう」というコンセプトのもと、「自然の緑と調和し、自然の風景と連続するリズムを感じさせるようなデザイン」を目指して設計されたんだって。
建物の周りにはアオダモを中心に、コナラ、アカマツ、ヤマザクラ、コハウチワなど多種多様な木々が植えられていて、建物がまるで森の中に佇んでいるみたい。一見すると公園や文化施設かな?と思わせる不思議な存在感に満ちていて、思わず中に入ってみたくなっちゃうよ。この「森」は時間帯によってはもちろん、季節によっても表情を変え、年月を経るごとに成長していくんだ。なんだか素敵だね!
山形の気候風土の中で培ってきたオリジナルの軸組壁工法「エポック」シリーズの中でも、より断熱性能をアップさせた新商品「エポック-NX」を採用した建物は、建築基準法で定められた基準の1.5倍の耐震強度を備えていて、災害への強さも折り紙付きなんだって。さらに太陽光発電で社屋内の電気を賄い、不足分は買電する環境負荷の少ないシステムを導入。可能な限りのエネルギーの自給自足(オフグリッド)を目指しているんだ。
多彩な樹木に出迎えられてエントランスを入ると、広がっているのは吹き抜けのエントランスホール。見上げれば頭上には、森の樹木を思わせる樹状方杖架構がシンボリックに用いられているよ。受付の奥の応接室には森の中から空を見上げた風景をデザインしたオリエンタルカーペット(山形緞通)が敷き詰められていたり、ホール2階には天童木工製の家具が置かれていたりと、地元企業の商品も積極的に取り入れられているんだね!
1階にはそれぞれ異なるテーブルと椅子が配された大小さまざまな打ち合わせルームのほか、キッチンやユニットバス、ドアノブやカーテンまで備えるショールームスペースをレイアウト。キッズスペースやカフェスペースもあるので、子ども連れでもじっくりと見て回れそうだね。
2階にはオフィスや工場見学会・研修会などを行えるレクチャーホールがあるよ。「社員一人ひとりが気持ちよく働ける社屋」を目的につくられただけあって、素晴らしい職場環境だね。ぼくが社員ならみんなに自慢しまくっちゃうよ! ちなみにレクチャーホールには200インチの大型スクリーンを設置し、大画面で映像なんかを見ることもできるんだって。
緑に包まれた心地よいウンノハウス新社屋兼ショールーム。ここはまさしく同社の家づくりのテーマである「強さ」「心地よさ」「らしさ」を体現した空間だったよ。そして、ここでなら理想の家づくりが叶うこと間違いなしだと実感したよ。気になった人はぜひ足を運んでみてね!