家にいながら、アウトドア気分や運動を楽しみたい!そんな願いを叶えたアイデアや工夫あふれる注文住宅が、リプランの取材先にはたくさんあります。特に冬が長く厳しい北国では、その思いは強く切実です。そこで今回は、アウトドアリビングやボルダリング壁など個性あふれるアウトドア派の住まいのアイデアを7つまとめてご紹介します!
アウトドア気分を楽しむ家
1. 冬でもBBQを楽しめる家
冬でも庭先でのバーベキューが生活の一部だったTさんと、アウトドア志向の家庭で育った奥さん。北海道生まれのキャンプ好きなご夫妻が建てた家には、一年を通して自宅にいながら外での時間を楽しめる、大小3つのテラスがあります。
気分や天候、過ごし方に合わせてその時々で好きな場所を選んで、仕事から帰って夜風に吹かれながら晩酌をしたり、冬でも家族でバーベキューをしたり…。内と外がボーダーレスにつながる住まいが、日々の暮らしに活力と潤いを与えています。
設計 (株)五十嵐淳建築設計事務所 <Replan北海道 vol.120>
2. テントみたいな家
住宅街の狭小地に立つ約22坪とコンパクトなこの家は、三角屋根のファサード自体がテントのようなデザイン。広めの玄関土間には薪ストーブを置くとともに、自転車やアウトドア用品の収納スペースも確保しました。
黒く塗装した化粧梁には、カヤックを載せたり、ハンモックを吊るしたりできます。若い頃から登山に親しみ、今は夫婦でキャンプや湖上散策を楽しんでいるFさん。そのライフスタイルにふさわしいミニマムで機能的な住まいです。
設計 ミズタニテツヒロ建築設計 <Replan北海道 vol.117>
3. 自宅で気軽にアウトドア気分を味わえる家
大胆にデザインされた大屋根が目を引くKさんのお住まいには、「アウトドアダイニング+プレイパーク」、「アウトドアベッドルーム」とそれぞれ名付けられた2つの半外空間があります。
LDKのすぐ外に配した「アウトドアダイニング+プレイパーク」は、天気が良い日に家族で食事をしたり、日向ぼっこしたりするのに最適。ブランコも設置してあり、子どもたちの絶好の遊び場です。
2階のプレイルームから出入りできる「アウトドアベッドルーム」は、この家の設計ならではの屋根付きの広いテラス。ハンモックを吊るしたり、テントを張って寝泊まりしたりと、自宅で気軽に安心してアウトドア気分を味わえる余剰空間の存在で、生活の楽しみが広がります。
設計 アーキラボ・ティアンドエム <Replan北海道 vol.132>
4. 広いウッドデッキのある家
いつでも気軽に家でアウトドア気分を味わうために必要なのは、「屋根のある広いオープンスペース」。目の前に桜並木が広がるSさん宅のウッドデッキは、その条件を十分に満たしています。
広さは22㎡(6坪)超。ウッドデッキに置いたチェアやテーブルなどの物が室内からの視線を遮らないよう、床高を90㎝下げました。その段差をつなぐ階段はベンチ代わりにもなり、家族や友人たちが大勢集まっても十分に座れます。朝食に、ランチに、お茶の時間に、ついつい外に出たくなる家族の居場所です。
設計・施工 (株)ミズイロアーキテクツ 一級建築士事務所 <Replan青森 2022>
室内で運動を楽しむ家
5. 本格的スケートボードボウルがある家
冬が長く雪に閉ざされる北海道。そんな環境でも「子どもがいつでもスケボーの練習に取り組めるように」と、Mさんがオーダーして室内につくった本格的なRC造のスケートボードボウル。スケートボードパークづくりの専門家が施工しました。
時間や天候を気にすることなく、自分の好きなタイミングで技術を磨けます。2階まで延びる壁には、ボルダリングのクライミングホールドや上り綱を設置。お子さんたちの元気な遊び声が響きます。
設計 (同)永田大建築設計事務所 <Replan北海道 vol.132>
6. アスレチックネットを張り巡らせた家
リビング上部のロフトまで続く大きな吹き抜けに張られているのは、アスレチックネットです。「子どもたちが全身で楽しめる家にしたい」というご夫妻の願いを、大胆なかたちで実現しました。
2階の一部はボルダリング壁で、その上のロフトへは壁やネットを伝って登れる構造に。初めは怖がっていた娘さんも、今はネットの上に寝転がって大はしゃぎしています。子どもも大人もみんなで楽しめて、たくさんの友だちが遊びに来る憩いの場になりました。
設計・施工 (株)森栄建設 <Replan北海道 vol.127>
7. プロ仕様のボルダリング壁がある大人の遊び場
家で思い切り運動を楽しみたいのは、子どもだけではありません。Sさんは、キッチンとリビングの間という、まさに家の中心にプロ仕様のボルダリング壁を設置したプレイルームをつくりました。
海外から取り寄せたこのプロ仕様のボルダリング壁は、壁が手前に傾いている「前傾壁」。床は掃除のしやすさを考えて、モルタル調のフロアタイルを採用しました。日常的に友人たちが集い、課題を出し合って楽しんでいるというSさん。大人が本気で遊べる魅力的な趣味空間です。
設計 小川克己建築設計事務所 施工 大平洋建業(株) <Replan北海道 vol.135>
このように、注文住宅は設計の工夫次第で、自分や家族の好みやライフスタイルに合ったアイデアあふれる家をつくることができます。ぜひ自由な発想で、アウトドア気分や運動を楽しめる家づくりを考えてみてくださいね。
(文/Replan編集部)