マイホームを建てようと考え始めた人の多くが憧れる「平屋」というキーワード。「上下移動がなく生活動線がスムーズ」「耐震性能が高く外とのつながりを感じやすい」「ワンフロアで家族の暮らしが見渡せ安心感がある」など、平屋ならではのメリットも多くあります。今回は、そんな平屋の中でも素材やデザイン、敷地の取り方にこだわった事例を4件ご紹介します。
まるで森の中。「道産木材100パーセント」の自然になじむ平屋
山、空、草木が見える暮らしを希望したSさんが気に入ったのは、普段家具材や合板に使われるシウリザクラという広葉樹。大工の熟練の腕により梁や大黒柱、窓台や玄関の上がり框などに活用されました。このほか、カラマツの外壁、ミズナラの無垢床、トドマツの天井を組み合わせ、道産木材100パーセントの平屋が完成。雄大な自然を背景に、まるで森の中にいるような住まいとなりました。
木の香りに包まれて暮らす、片流れ屋根の平屋の住まい
「シンプルなデザインが好みで、昔から家を建てるなら片流れ屋根と決めていたんです」と奥さん。家とカーポートは庇がつながっているため、除雪の悩みもなく冬も快適に過ごせます。「暑い日は庭木が程よく日射を遮断し、換気も優れているので心地いいです」と大満足の様子。現しの柱や梁は、温かみや居心地の良さをもたらしてくれます。
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100坪の敷地を生かした、十勝の自然を満喫する中庭のある平屋
およそ100坪の敷地いっぱいに建てられた平屋の住まい。多趣味な夫妻のために、生活と趣味に必要な居室の配置を工夫し、適度なプライバシーも確保しました。また、中庭に雪を落とさないよう配慮した切妻屋根によって採光を十分に確保。この緩やかな傾斜をもつ屋根の形を生かして、天井の高さにメリハリを付けることで建物の容積を抑えて、コストバランスも配慮されています。
「自然を身近で楽しみながら、のびのびと子育てがしたい」。ご家族は緑に囲まれた宅地で、子どもが巣立った後も2人で心地よく暮らせる小さな平屋を実現しました。十勝のカラマツで建てられた約24坪のコンパクトな住まいは、壁や天井に付加断熱を施し、高性能トリプルガラスを採用。冬もエアコン1台で暖かです。
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(文/Replan編集部)