家づくりのなかでも、キッチンは何かとこだわりたい場所。家事の中心にもなるキッチンは、家族構成や暮らし方、暮らすうえで大切にしたいことなどによって、ふさわしいカタチはさまざまです。特に最近は、キッチンで団らんの時間を過ごすご家族も増えていて、キッチンまわりの役割や存在感が大きくなっています。キッチンが中心のLDKのプランニングもよく見られるようになってきました。
ということで、今回も先週に引き続き、こだわりのキッチン中心の間取りプランをご紹介します。
*先週の記事はこちら → キッチンが中心の、LDK間取りプラン vol.1
ダイニングは、将来同居する
母も一緒に過ごせる集いの場
■延床面積/112.09㎡(約34坪)
■家族構成/夫婦30代・40代
お母さんとの同居を見据えてのプランニングです。親子が一緒に過ごせる集いの場として、ダイニングとキッチンを重視しました。吹き抜けまでの大きな窓に面してダイニングを配置することで、奥さんの夢だった「森を眺めて暮らすこと」も実現。キッチンまわりは造作で、アイランド部分のシャープなステンレスの天板とタモ材を用いた背面収納のコントラストが美しく映えます。
■設計・施工/lia Style
<Replan北海道 vol.111掲載>
キッチンから森が見える!
コンパクトでも広がりのある空間
■延床面積/92.74㎡(約28坪)
■家族構成/夫婦30代、子ども1人
2階に配したメインルームは、家族で食事や団らんをし、子どもが勉強する空間としてプランニング。キッチンと一体のテーブルに自然と家族が集まる仕掛けです。キッチンからは家族の気配が感じられるとともに、部屋の外の木々までも一望できるので、景色を楽しみながら家事ができるのも◎。
■設計/SOYsource建築設計事務所
■施工/(株)巧友技建工業
<Replan東北 vol.49掲載>
家事の負担を軽減。
キッチンからすべてがつながる動線
■リフォーム面積/92.73㎡(約28坪)
■家族構成/夫婦30代、子ども2人
キッチンに立って正面にリビング、すぐ横にダイニング、後方に家事室やユーティリティを設け、共働きで子育てにも忙しいご夫妻の家事負担を軽減するプランニングに。シンクとテーブルの間の収納カウンターは、配膳しやすいうえ、水はね防止や両面が使える収納としても重宝しています。
■設計・施工/(株)SAWAI建築工房
<Replan北海道 vol.115掲載>
2世帯住宅の
広々ダイニング・キッチン
■延床面積/239.26㎡(約72坪)
■家族構成/夫婦30代、子ども4人、両親
2世帯8人が揃って食事をとることも多いため、ダイニング・キッチンを広く確保しています。作業台とテーブルの天板の高さを合わせてフラットにすることで広がりが生まれ、すっきりとした印象に。上部のハイサイドライトは北側にあり、安定した柔らかな光が空間を満たしています。
■設計/一級建築士事務所Atelier Casa
■施工/(株)ミース建築研究所
<Replan北海道 vol.106掲載>
いかがでしたか?実際の暮らしのシーンも想定しながらプランニングされたキッチン中心の間取りは、どれも使い勝手、心地よさに満ちたものばかり。みなさんの家づくりでも参考にしてみてください。
(文/Replan編集部)
こちらも併せてご覧ください↓↓
キッチンが中心の、LDK間取りプラン vol.1