家をつくるときに実現したいことは人それぞれですが、車やバイク好きの人たちの憧れといえばなんといっても「愛車専用のガレージのある家」ではないでしょうか。大切な車やバイクを風雨にさらすことなく保管でき、整備やDIYなど多目的に活用できるため、ガレージのある家づくりを考える人も多いようです。
今回はその中でも「バイク専用ガレージ」を備えた住まいをいくつかご紹介します。広さや使い方、住居部分との距離感などはさまざまなので、バイクガレージのある家を考えている方は必見です!
なんでも揃った趣味部屋でもある
広々としたバイクガレージ
木を活かした優しい雰囲気が気に入り、地元の工務店で家を建てたSさんご夫妻。自然素材を多用したLDKは、ご夫妻が大切にしている「子どもたちとの時間」を心おきなく過ごせる空間です。家族憩いの場を設ける一方、主寝室や子ども部屋など、個々の居場所も重視。Sさんの夢だった趣味を存分に楽しめるガレージも設えました。
ガレージは、12帖分以上の広さがあり、エアコンやシンクはもちろん、冷蔵庫やテレビ、ソファまで完備しています。ガレージにもしっかり断熱・気密施工がされているので、暑い寒いという不快さもありません。バイクやギターなど好きなものに囲まれ、Sさんは一人の時間を存分に楽しんでいるそうです。
限られた敷地を上手に活用し、
コンパクトなバイクガレージを確保
仙台の主要部を走る地下鉄へ徒歩圏内という好立地に建つYさん宅。近隣に住宅やビルなどが密集しているためプライバシーを重視し、周囲に対してはできるだけ閉じて建物の内部で思いっきり開く設計としました。40坪程の狭い敷地をもっとも有効に使えるようプランニングし、ご夫妻の車2台とYさんの趣味であるバイクを収納するためのガレージも確保しました。
バイクガレージは完全に独立した空間になっていますが、玄関のすぐ横に位置するので、アクセスは苦になりません。そして、面積は小さめですが中庭に向けて全面に開口部を設けているので、心地よい開放感を感じられます。ひと目を気にせず趣味に没頭できるプライベート空間です。
リビングとひと続きの土間をガレージに。
大好きなバイクといつでも一緒
春から秋は、バイクにカヌー、キャンプ、釣り。そして、冬はテレマークスキーと、一年中、外で遊ぶのを何より楽しみにしているOさん。そんなアウトドアマンのOさん宅で、まず目に留まるのが趣味のバイクを置ける広い土間空間。土間はそのままひと続きで、Oさんのたっての希望で薪ストーブを設置したリビングと繋がります。リビングの大きなガラスの向こうには広々としたデッキが広がり、いつでもキャンプ気分が味わえます。
忙しい毎日だけど、夜はリビングのソファに座り、土間に置いたままのバイクや薪ストーブの炎を眺めながらくつろぎの時間。そして休日になると、バイクの手入れや薪割り、外まわりの整備に励むというOさん。好きなものに囲まれて楽しく過ごす毎日が、Oさんの暮らしをより豊かにしています。
趣味を楽しめる空間の代表格なガレージは、車やバイクにいたずらされる心配がなくなる、近隣に駐車場を借りる必要がなく維持費が軽減できるといった利点もあります。ただ、その分生活スペースが狭くなったり、外観の形や開口部の位置を検討する必要が出たりします。
ガレージのある家をつくる際には、ご家族のライフスタイルや生活スペースのことなども十分考慮したうえで、ガレージのメリットを最大限に活かせるプランを考えてくださいね。
(文/Replan編集部)