フィンランドには、クリスマスになるとホームパーティー、イベントなどでよく振舞われる定番のドリンクやスイーツがあります。そのひとつが、グロギ(フィンランド語でglögi))というドリンク。これはクリスマスの時期にだけ飲む、伝統的なホットワインです。カルダモンやシナモンなどのスパイスが入っています。アルコールが入っているものと、入っていないものを選べるので子どもも楽しめます。

カフェでもグロギは、この時期の定番メニューです。こちらはヘルシンキの海辺にある人気カフェ、カフェカルーセル(Cafe Carusel))で注文したクロギ。グロギを頼むと多くのカフェでは、ジンジャークッキーが1枚付いてきます。トッピングとして、アーモンドとレーズンを入れます。ジンジャークッキーも、クリスマスには欠かせません。

建築ファンにもおすすめのヘルシンキ大学図書館(以前の紹介した記事:https://www.replan.ne.jp/articles/9115/)。ここのカフェでもクリスマスシーズンはクロギが飲めます。中央にあるのがジンジャークッキー。レーズン、アーモンドを自分で好きな量を入れられるようになっています。

このお菓子はヨウル トルットゥ(フィンランド語でJoulu torttu)です。フィンランド語でヨウルはクリスマスのこと。クリスマス時期に食べる星形のパイです。真ん中にはプルーンが入っています。

アルコールなしのグロギは、スーパーマーケットでもクリスマス限定で売られています。紙パックや瓶に入っているのはすべてグロギ。袋入りのがアーモンドとレーズンです。このように家でも手軽に楽しめます。

さらには、クリスマスマーケットでもグロギは定番の人気のドリンクです。温かいので外が寒い冬こそ楽しめます。12月は日照時間が1年で一番短く、ヘルシンキでは日の出は9時過ぎ、日の入りは15時過ぎ。長い夜、クリスマス限定メニューをあちらこちらでいただくのがこの時期の大きな楽しみなのです。

ちなみに、このクリスマスマーケットの近くには、ヘルシンキを代表する大聖堂があります。日本と違ってイルミネーションは白が中心。派手さがなく静かな感じがいいと思っています。大聖堂の前は、ヘルシンキで一番中心となる広場で毎年さまざまなイベントが開かれます。クリスマスマーケットで賑わい、メリーゴーランドも置かれるんですよ。