もう11月も下旬。北海道はまとまった雪が降り始めて、ぐっと冷え込み、薪ストーブが嬉しい季節になりました。新居に入れる薪ストーブを考えたときに頭を悩ませることのひとつが、機種選びです。薪ストーブは本当に種類が多くデザインも豊富。どんなことを基準に選んだらいいのか、迷いがちです。そこで今回は、北海道リンクアップ代表の唐牛宏さんに聞いた、薪ストーブを選ぶ時に考えたい4つのポイントをご紹介します。
Point.1 主暖房で使う?補助暖房で使う?
まず大事なのは、「主暖房」として使うか「補助暖房」として使うか。主暖房として使う場合は、毎日焚くことになりますし、プランによっては家全体を薪ストーブで暖めることになるため、それに適した大きさや能力のある薪ストーブが必須です。薪もその分たくさん要るので、薪代や夏の薪割りにかける労力も増えます。補助暖房として使う場合は、「週末」だけ使うのか、「夜」だけ使うのかなども考慮して、薪ストーブ屋さんに相談するといいですね。
Point.2 扱いやすさは?
自動車にオートマ車とマニュアル車があるように、薪ストーブにも誰でも比較的扱いやすい機種と、上手く焚くのにコツがいる機種があります。毎日手早く、ストレスなく火を付けたい方や、家族の誰でもが気軽に触れることを優先する方にはオートマ車的な機種がおすすめ。少し取り扱いが難しくても、道具を使いこなすプロセスも楽しみたい!という方なら、マニュアル車的な機種でもいいでしょう。
Point.3 どんな楽しみ方をしたい?
薪ストーブは暖房であると同時に、暮らしに楽しみを与えてくれる道具でもあります。例えば、日々の調理に使いたいなら、天板に鍋などを置けるタイプの機種、揺らぐ炎を楽しみたいなら、ガラス面が広くて炎がより美しく見えるタイプの機種が選択肢になるでしょう。
point.4 このデザインが好き!
薪ストーブは、使わない夏の間もずっと置きっぱなし。日常的に家族の目に触れるLDKまわりに設置されるケースが多いので、「インテリア性」というのもかなり大切です。「性能面を重視するあまり、デザインが好きでないものを選ぶのはおすすめしない」と唐牛さん。先に挙げたポイントを踏まえつつ、空間のインテリアに合う自分たちが好きなデザインの薪ストーブを選ぶのも、末永く薪ストーブのある暮らしを楽しむための秘訣です。
薪ストーブは多種多様なので、興味があったらまずは近くの薪ストーブ屋さんに足を運んで、実物に触れたり、お店の人に話を聞いてみるのがいちばん!カタログからは判断できないサイズ感や暖かさを、ぜひ体感してみてくださいね。
(文/Replan編集部)