「NPO住宅110番」は、住宅雑誌Replanが長年にわたって育ててきたインターネット上の家づくりのための「世論の場」です。住まいの悩みに、住宅建築の最前線にいる専門家のみなさんが回答しています。この記事では同WEBサイトに寄せられた皆さんからの投稿・アドバイスを抜粋(一部修正)しReplan誌面に掲載したものをさらに厳選してお届けします。
Q 施工不良でしょうか?
質問者/愛知県・迷える羊
記事No.9464/カテゴリ:工事ミス・トラブル
新築で引渡しをしてから、もうすぐで1年になります。先日の大雪で降った雪が解けたので、部屋から屋根を見上げたところ、軒下の一箇所から水滴が滲んでいるのを見つけました。(その後、雨の日にも確認しましたが、同様の症状が出ていました)
画像の変色している部分です。見たところ、この一箇所から水滴が滲んで、滴り落ちていました。そこでお聞きしたいのですが、これは屋根の施工不良によるものなのでしょうか? それとも、これぐらいなら大丈夫といった類のものなのでしょうか?
A:回答者/屋根サポートいいだ 飯田 均
軒天の滴のところの塗装が剥離しています。先日の大雪で初めて滴ったのであれば、ここまで塗装が剥離することは、ないでしょう。以前から雨水の浸入があったと思われます。
原因としては、屋根の施工・淀破風軒先おさまり不良、雨樋がついているので、金具・取り付けおさまりの不良などが考えられます。施工店に至急点検してもらってください。
a:回答者/現場監督A
破風の立下りが小さいので吹き込んだ可能性もありますが、滴の部分が少し褐色になっているようにも見えるので、木材の灰汁が出ているのかもしれませんね。そうなると、野地先で吹き込んだり唐草板金の不備などで吹き込んだ雨が破風裏に入って捨て破風(破風の下地の木材)を濡らして灰汁と一緒に軒天井に出てきているということが想像できます。あくまで写真1枚から想像したことですが。
ただの吹き込みなら仕方ないですが、内部に雨が浸入しているとなると少し厄介なので、飯田様のおっしゃる通り施工会社に至急、小屋裏の確認をしてもらうのが良いと思います。確認しづらい部分かとは思いますが。
質問者より
飯田様・現場監督A様
アドバイスありがとうございました。こちらのサイトにアップした画像を施工店の担当者にメールで送ったところ、「樋の受け金具を伝って入ってきているか、吹き上がった雨が屋根の中に入ったかではないかと思われます」とのことで、近々、現場を見ていただくことになりました。また、何か進展がありましたら相談させていただくかと思いますので、その際はよろしくお願いいたします。
▶ほかにもこんな質問があります。興味のある方はこちらもどうぞ。
・屋根のクラック等で塗り替えできないと言われました
・縦樋金具取り付け位置について
・ルーフバルコニー掃き出し窓サッシ周辺からの階下天井への雨漏りについて 等
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