Replan編集部が普段一緒にお仕事をしているひとたちの中には、住まいと仕事場が同じ場所にある「職住一体」の暮らし方のひとがたくさんいます。

いつも素敵な住宅作品を寄せてくれる建築家さん。自分の家を自分で設計して建てて、そこを事務所としてもモデルハウスとしても使っていることも多く、自分たちの暮らしぶりをお客さんに見てもらうことが、お仕事に直接つながったりもします。「働く」と「暮らす」が近い生活をしているので、店舗併用や事務所併設の住宅の依頼にも、適切なアドバイスができるそう。

雑誌やWEBに載せる文章を書いてくれるライターさん。取材や打ち合わせではもちろん外出しますが、ご自宅に仕事部屋を持っていて、執筆はそこでという人が多いようです。通勤がなく会社のルールに縛られることもなく自由に見えますが、ご自宅でお仕事するのはなかなか自制心を試されるようで、Replanで原稿をお願いしているライターさんの一人も最近、「事務所を別に借りたいな」と話していました。

Replanの編集長も実は、職住一体の暮らしをしています。昨年、ReplanOficceリノベーションの記事でもご紹介してきた社屋の1階に夫婦で暮らしています。以前、職住一体を経験していたこともあり、編集長自身はまったく違和感なく、むしろ仕事と暮らしをシームレスに行えることの効率の良さを大きなメリットと感じているそう。「以前よりも夫婦で食事を共にする時間が増えた。逆に朝起きたら直ぐに仕事に取りかかれるから、時間に余裕ができたよ」。そのおかげでわたしたちスタッフは社長食堂の恩恵に預かれたりして、社員にとってはとてもありがたい職住一体なのです。

高度成長期からバブル期の「ベッドタウン」という概念もだんだん薄れてきて、リモートワークや二拠点居住など、IT技術の発達によって自由な働き方が広がってきた近年。職住一体や職住近接のメリットを活かして、生き生きと暮らせる人がさらに増えそうですね。

次号『Replan北海道vol.125』『Replan東北vol.65』の巻頭特集は「暮らしも仕事もうまくいく家 住む働く」です。職住一体の住宅実例と、さまざまなかたちの「住む」「働く」の工夫を紹介していますので、ぜひご覧くださいね。

(文/Replan編集部)