リビングから土間方向。開放的でどの空間もつながっているのが特徴的な「ハウス イン メムロ」。階段の下は愛犬のための特等席、正面の壁の奥はアウトドドアの道具やバイクが格納された車庫になっている(室内から出入り可能)

広大な自然に囲まれ、風景に溶け込む住まい。玄関からまっすぐに伸びる「通り土間」とその奥に設置された薪ストーブが家の中心となり、外と中との繋がりを深めています。リビングと土間の段差になっている部分の床に座り、暖を取ったり火を眺めたり本を読みくつろぐことも。共働きでアウトドア好きのご夫妻が、日々の暮らしを大切にしながら週末に炎を楽しむ住まいです。

◎家族構成:夫婦40代、犬
◎構造規模:木造2階建て
◎設計:(株)エム・アンド・オー
◎施工:紺野建設(株)

共働きでアウトドア好きのKさんご夫妻。そのため、炎を楽しむのは金曜の夜から日曜の夜までが多いそう。「季節ごとに楽しみがあるので、薪割りばかりしているのは難しくて。暮らしを楽しみながらFFストーブと使い分けています」
愛犬とともに炎を楽しむ
玄関からまっすぐに東側へと伸びる「通り土間」。その奥に薪ストーブが設置されている。家の中心となる土間は外と内のつながりを深めてくれる
ウッドデッキ側から土間を見る。薪の搬入や汚れそうな仕事はここで作業が可能

おおらかな勾配屋根に包まれるようなLDK。ダイニングの窓は大きく、外の白樺林が近くに感じられる。その他の窓はあえて控えめにし落ち着く空間に

光を抑えた室内だからこそ、外の景色がまるで絵のように映える。季節ごとに表情を変える自然の美しさを楽しむ特等席

2階からLDKを見下ろす。ほぼワンルームのようなつくりのため、室内はどこも均一に暖かい。室内が快適だからこそ、冬の寒さも楽しめるのだろう

間仕切りのないオープンな2階。ホールにはハンモックを吊るし、お昼寝を楽しむ
敷地内の一角に薪割りスペースが。「知人などに声をかけてもらった時にはできるかぎり木を受け取りに行きます。周囲の人に薪ストーブがあることを伝えることが大事」とKさん

景色に溶け込む板張りの外観