ゆとりの広さに設計されたエントランスロビー。テーブルセットを置き、花や絵画を飾り、照明も複数配置した。ちょっと立ち寄っただけの来客がついつい長居をしてしまいそうな居心地の良さがある

洋風の外観が目を引く、アンティーク家具や植物が好きな住まい手の想いが詰まった住まい。インテリアや家具のデザインに合わせて天井廻り縁にモールディングを施したり、キッチンカウンターの上部に木彫りの飾りを付けるなど、よりエレガントで上質感のある室内空間を実現。庭の緑が気持ちいい、心豊かな暮らしの場となっています。

◎家族構成/本人70代
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計・施工/Curand(株)

透明感のある白を基調にデザインしたキッチンは、Sさんが使いやすいよう天板の寸法を広めにして造作。リビング側のカウンター下収納は、部屋の雰囲気に合わせて取っ手を付けず、シンプルに仕上げた

トイレ内の手洗いは、手持ちのアンティーク家具をリメイクしたもの。天板をくり抜いて、洗面ボウルを取り付けた。「お気に入りの家具に穴を開けるのは抵抗がありましたが、今は満足です」とSさん
LDKから寝室へと抜ける通路正面のランプの明かりで照らされたほの暗い雰囲気が、Sさんのお気に入り
愛用のアンティ-クチェアや飾り棚、ウィリアム・モリスのカーテンや壁紙、ランプと、お気に入りでコーディネートされた寝室は、Sさんがどこよりもくつろげる場所。ウォークインクローゼットは、使いやすいように棚を造作した
「ギャラリー」と名付けた2階の部屋には重厚なテーブルセットを置き、壁向きにパソコンコーナーを設けた。大好きなウィリアム・モリスの壁紙を壁の上部で見切って張ることで、その意匠性を高めている

ゆとりの広さに設計されたエントランスロビー。テーブルセットを置き、花や絵画を飾り、照明も複数配置した。ちょっと立ち寄っただけの来客がついつい長居をしてしまいそうな居心地の良さがある

東側正面から見ると、外観はまるでヨーロッパの教会のような佇まい。デザインにアールを取り入れることで、洋風のニュアンスが増す
現在、庭のバラは30数本にもなるそう。ほかにもお気に入りのキャットミントやラベンダーなどのハーブ、ヤマボウシやシャラなどの木が庭を彩っている