道南スギを張ったシンプルな外観。屋根には、家庭用の電気をまかなえる9.15kWの太陽光発電パネルを搭載し、災害時の備えとした

ご夫妻が実現したかったのは、高齢になっても住みやすい平屋造りの家。老後までを見据えたZEH仕様の平屋住宅は、キッチンを中心に回遊動線を採用し、廊下も広々。車椅子での暮らしにも対応できます。また、生活動線に合わせて、造作収納も随所に設けられています。

◎家族構成/夫婦30代
◎構造規模/木造・平屋建て
◎設計・施工/(株)キクザワ

雪や雨対策も万全な玄関アプローチは、車椅子対応のスロープを採用した

玄関土間続きには、上着から自転車まで収納できるシューズクローゼットを完備。キッチンに最短の動線で結ばれ、買い出しの荷物を運ぶのも楽々

リビングの天井高は3mと高くすることで、広がりのある空間を演出。床には自然の色合いが美しい道産のアサダ無垢材を採用するなど、自然素材を厳選した内装仕上げとした

両親との同居も想定し、通路と作業台を広くとったキッチン。手元がリビングから見えないよう、造作カウンター収納の高さにもこだわった

キッチンの背面カウンターには、裏動線からリビングを望む扉が設けられている。こうした遊び心ある造作もキクザワならでは

キッチン背面には食品庫のほか、大きな造作吊り扉を採用した収納スペースを設えた。2枚の扉は横に設けたカウンター側へすっきりと収まるよう工夫されている

奥さんのアイデアでコンセント付き化粧カウンターを設けた洗面スペースは、造作ならではの使い良さ

ユーティリティからウォークスルークローゼット、寝室へと動線がつながる。造作の作業台も備え、乾いた洗濯物はその場で片付けられる