上部からの柔らかな光を感じながら2階のメイン空間へ。風が抜ける吹き抜け空間(谷)に沿って広がる丘をイメージしてつくられた

周囲を住宅やアパートに囲まれた土地で、スキップフロアを用いて視線や光を巧みにコントロールした住まいです。内部は高さの異なる6つの床面を設けたスキップフロアで、すべてのスペースが階段のある大きな吹き抜けに面しています。天窓からの光が吹き抜けの白い壁に反射して室内に拡散。内部は密集地とは思えないほど心地よい明るさに満ちています。

◎家族構成/夫婦30代、子ども2人
◎構造規模/木造(在来工法)・2階建て
◎設計/SATO+ ARCHITECTS
◎施工/共栄ハウジング(株)

リビングと段差なくつながる吹き抜け上部の空間。光と風が室内にまんべんなく届くよう、グレーチングで床を仕上げている。ハンモックやブランコを置いて小さな公園のような遊び場に

ダイニングからリビング方向。リビングの下には中2階になるロフトと納戸空間がある

近隣建物が迫る南北にはほとんど窓を設けず、天窓から光を採り入れた。光は吹き抜けの白い壁に反射して、室内に拡散していく。内部は密集地とは思えないほど心地よい明るさに満ちている
洞穴をイメージしている1階の寝室は低めの天井。必要に応じて間仕切ることができる仕掛けを施し、今後の暮らしの変化にも柔軟に対応できるようにした
内部は高さの異なる6つの床面を設けたスキップフロア。すべてのスペースが階段のある大きな吹き抜けに面している
道路側の外観(東側)。住宅が密集する傾斜地で室内にいかに光と風を導き入れるかをテーマとした「瓦山の家」