ダイニングからの眺め。右奥がリビング、左奥が客間だ

岩沼市の中央を流れる堀端の緑道沿いに溶け込む、築60年の木造2階建てをリノベーションした住まい。「古いものを大切に残していきたい」という想いから、もとの家の面影を残しつつ、次世代にまで住み継げる住まいへと生まれ変わらせました。典型的な日本家屋をご主人のお母さんが営む美容室を併設した二世帯住宅へと再構築し、今の「暮らし」にもフィットさせた改修です。

◎構造規模/戸建て(築60年)
◎家族構成/夫婦30代、子ども1人、母親
◎設計/(株)L・P・D
◎施工/(株) 気仙沼工務店

ワークショップで塗り上げられた土壁が味わいを醸し出すリビング。床の塗装も自分たちで行った

元の家にあった戸棚をそのまま活用。下の引き出しが開く高さに合わせ、1階の床の高さを決定した

元の家の間取りを活かしたダイニング・キッチン。断熱性・吸音性に優れた木毛セメント板の壁が古民家にマッチする

購入の決め手になったのは、この複雑に絡み合った木の梁架構。往時の大工の丁寧な木組みの技が見て取れる

2階のセカンドリビングは、将来壁で仕切って子ども部屋にすることも可能だ

南面と東面の窓から明るい陽射しが射し込む2階寝室

屋根裏部屋に設計事務所をレイアウト。ここからも美しい梁のフォルムが一望できる。風通しと採光のため天窓を設けた

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お母さんの部屋には耐震補強と目隠しの役割を果たすL字型の壁を増設

JR岩沼駅にほど近い、市管轄の緑道沿いに建つ洞口さん宅。緑道を歩く人を温かく迎え入れる開放的なアプローチも魅力

玄関側の外観。細い路地を抜けた先に黒壁の古民家が現れる

小さな美容室を増築。暮らしやすく生まれ変わった古民家にご家族の笑い声が響く

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