寝そべったり、座ったり、走り回ったり。大人も子どもも自由に過ごす床座の暮らし

床に腰を下ろして暮らしたいという希望を叶えた住まい。一段掘り下げられたリビング部分には床暖房が施され、周囲を囲むフローリングはベンチシート代わりにも。寝転がったり、フローリング部分に腰をかけたりと各々が自由に過ごせる空間が広がります。やわらかな暖かさに包まれた床座の暮らしは、自然と家族がリビングに集う穏やかな毎日をもたらしました。

◎家族構成/夫婦30代、子ども1人
◎構造規模/木造(在来工法)・2階建て
◎設計/Atelier Monogoto 一級建築士事務所
◎施工/辻野建設工業(株)

作業台を兼ねたダイニングテーブルでは、たまには気分を変えて椅子座も可能

和を好むご主人の書斎として設けた畳スペースは、リビングとはまた違った趣のある床座空間。子どもたちの遊び場としても活躍中
フローリングに腰をかけたり、椅子に座ったり。ダイニングテーブルの囲み方も自由
ダイニングテーブルはフローリングと同じ素材で製作し、白タイルの壁と既製品のキッチンをうまく合わせたデザインに
キッチン横の洗面スペースからは、扉を開けるとすぐにリビングに出られる。暮らしやすさを考えた動線がうれしい
フローリングがベンチ代わりに。ソファなど家具が最小限に抑えられるのも床座の魅力
床に座ることで、子どもとの目線が近くなり家族同士の距離も縮まる
フローリングには道産のセンを使用。滑らかな足触りがお気に入り。心地よい吹き抜けが住まいをより明るくする
娘さんが小さい現在は、生活のほとんどを1階で過ごしているため、2階の個室はまだまだ未知数
娘さんの成長とともに、遊び場になるなど目的が変化するであろう2階のホール
「外を駆け回る子どもの姿を、腰を下ろして眺めたい」というご主人の強い希望が叶えられた縁側も自慢のひとつ
屋根らしい屋根が欲しいというご主人の希望を受けてデザインされた、昔ながらの三角屋根をなぞらえた外観は、懐かしくも新しい印象でご近所からも好評。南北に伸びる軒下は駐車場や縁側を雪から庇う役割を持つ