古民家のような和の趣を取り入れながらもモダンに仕上げたLDK玄関から続く土間と2階への空気対流も緻密に計算された吹き抜け空間。その中心に薪ストーブがあり、リビングの楽しみとして掘りごたつが設えられた住まいです。現しにした梁や木張りの天井など、目線から上の空間には効果的に木が使われ、壁は珪藻土の塗り壁、床にはカバの無垢フローリングと、自然素材に囲まれた呼吸する家となっています。

◎家族構成/夫婦40代
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/(株)石塚建築設計事務所
◎施工/(有)北清建設

薪ストーブの背後の壁には雰囲気に合わせた大谷石を使用している
薪の焚き付け方や火力調節にもだいぶ慣れ、楽しくなってきたところ
キッチンの収納も造作。収納扉部分の枠をなくしてスタイリッシュに
リビング横の和室はオープンに。祖父宅にあった黒電話も素敵なインテリア
ご主人の書斎には小窓を設け、吹き抜けからの暖気も取り込む仕様に
吹き抜けに面した2階の廊下部分には物干し用のスペースも造作
寝室は屋根形状に即した斜め天井。木張りで落ち着いた雰囲気
2階には将来子ども部屋にできるロフト付きの部屋も設けている
道南スギの丸太がダイナミックな景色をつくり出すウッドデッキは夏も冬も大活躍
存在感たっぷりの煙突と三角屋根。薪棚のあるガレージも外観と調和