「3世代が伸びやかに、末永く暮らしていけるような住まいを」と計画された住まい。親族が集まる機会が多いというライフスタイルに合わせ、囲うように腰をかけて談笑できるよう床レベルを下げたピットリビングを採用。近隣への落雪に配慮した片流れ屋根による高い天井勾配が、リビングに平屋とは思えない開放感を与えています。片流れ屋根から生まれた小屋裏をロフトとして活用。客間と収納を兼ねたプラスαの室内空間となりました。

◎家族構成/夫婦40代、子ども1人、母
◎構造規模/木造・平屋建て
◎設計・施工/(株)城岡工作室

LDKは白と木を基調にしたシンプルなデザインに。ロフトスペースの窓からも柔らかな光が注がれる

自由に腰を下ろすことができるピットリビングは、家族団らんの場
息子さんお気に入りのロフトスペースへと続くはしご。引っ越してきた当初は少し怖がっていたものの今や自在に登り降りができるように

窓からの採光が心地よい明るさを演出するダイニングスペース

造作のダイニングテーブルは、家族の作業台になることも
奥さんの希望により、家事動線は「直線動線」に。「効率が良くて快適です」と大満足

平屋ながらも、ロフトのある高い天井は空間に開放感をもたらす

「週末は息子と二人でロフトで眠っています。ちょっとしたキャンプ気分なんです」とSさん。窓からは海が見え、夜は星空が美しい。天体望遠鏡の購入を検討中
キャットドアの向こうには猫の部屋が。家族の一員である猫も新たな住まいで快適に暮らしている様子
光が入りにくい北側に窓がある子ども部屋は、吹き抜けにすることで明るさを確保。「工事が始まっていた段階で、城岡さんが提案してくれたんです。大正解でした」とSさん
アプローチには一部窯業系サイディングを採用
シンプルな間取りはそのままに、空間に変化をもたらす片流れ屋根の形状

白ガルバが柔らかな印象を与える外観。近隣への落雪に配慮し採用した片流れ屋根の形状がアクセントに