落ち着いた風合いの国産ナラの幅広フローリングは、伸縮の少ない三層タイプを採用。出窓は交換せずに内窓を取り付けて二重窓にした〈Before/A〉

結婚を機にご主人の実家を二世帯住宅へリノベーションすることになったご夫妻。親世帯が暮らす1階はそのままに、2階をスケルトンにして間取りを変更し、ベランダ部分まで部屋を増築することになりました。8帖ほどの広さだったバルコニーは、柔らかな朝陽が射し込む寝室に。2つの部屋をつなげて新たにキッチンを設けたLDKは、勾配天井の開放感あふれる空間に生まれ変わりました。回遊動線を取り入れた暮らしやすい間取りとすっきりとした空間デザインが、家族にくつろぎの時間をもたらします。

◎家族構成/夫婦、子ども1人、母
◎構造規模/戸建て・築23年
◎設計・施工/ヒノケン(株) リノベ事業部

リビングからダイニングを望む。黒い窓枠に切り取られた美しい竹林が、まるで一枚の絵画のよう

くつろぐスペースを広くしたいと壁付けキッチンを選択。壁付けの造作棚で見た目はすっきり、収納力も申し分なし
リビングは、既存の天井板を取り払い勾配天井に。勾配にできなかった部分には、スピーカー付ダウンライトを設置した。「結果的にこれが良かった」とEさん
 
パントリーからダイニングの上にかけて、ロフトを新設。ロフトに上がるはしごは造作で、昇降のしやすさに配慮し踏板は100㎜幅に〈Before/B〉
念願だったご主人の趣味スペース。ロフトに設置したエアコンからの冷気がLDK全体に広がり、この夏も快適に過ごしたという
 
北東側にあった広いベランダを、柔らかな光が射し込む寝室に〈Before/D〉
 
ニッチや造作棚を効果的に配したサニタリールーム。1階に広く立派な24時間風呂があるため、2階にはユニットシャワーのみを取り付けた〈Before/C〉
トイレはドアを取り付けず、洗面脱衣スペースと一体化させることで、ホテルのサニタリールームのような空間に