函館の住宅街に建つ黒色外壁のこの家は、道路側に窓が一つもなく閉じた印象を与えます。しかし玄関から中庭へと、小道のようにつながる廊下の向こうに広がるのは、明るく開放感のある暮らしの場。光と影のコントラストが空間の特別感を引き立てます。ダイニングテーブルの真上に設計された、細く高い吹き抜けの天窓からは陽の光が射し込みます。それはさながら教会のような佇まい。静かな光が家族をやさしく包む豊かな住まいです。
◎家族構成/夫婦30代、子ども2人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/ミズタニテツヒロ建築設計
◎施工/田島緑地前川コルポラッション(株)