大きな開口を設け、雑木林の緑を借景に取り込んだ。緑と一体化したかのような清々しい空間

仙台市西部の住宅地の一角にある雑木林に面した土地。変則的な台形の土地ながらその形状を活かし、雑木林が広がる西側の境界線沿いに建物を「く」の字にレイアウトし、東側には果実のなる木々やポタジェ(家庭菜園)を配した庭が設けられました。雑木林と庭の間に建つ住まいからは、どこにいても大きな窓を通して豊かな自然を望めるのがポイント。室内には無垢床や漆喰壁などの自然素材を多用し、外の緑が映えるシンプルでナチュラルな空間を演出しています。各部屋は吹き抜けやスキップフロアで緩やかにつながっており、家族の気配も身近に伝わってきます。

◎家族構成/夫婦40代・30代、子ども2人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/(株)SPAZIO建築設計事務所
◎施工/共栄ハウジング(株)

屋外とのつながりを意識し設計されたスキップフロアのLDK。両側を緑に包まれた心安らぐ空間

お子さんの遊び道具を置いた階段下。デッドスペースをつくらない空間活用術が見事
緑を眺めながらゆったりと入浴できるバスルーム。ご主人が一番心休まるという空間
造作のカウンターや棚が設えられた2階コモンスペース。ここからも外の緑が一望できる
心地よい風を感じながら爽快な眺めが楽しめる2階テラス。はるか先には山容も広がる
豊かな自然をダイレクトに感じられるウッドデッキ。お子さんが走り回るのに十二分な広さを備えている
アオダモなどの木々が植えられた庭。地面とフラットなウッドデッキが、広く使い勝手の良い空間を生み出している