宮城県内を中心に注文住宅・リフォームを手がける髙橋建設は、北海道基準の断熱性を基本とする住宅性能の高さと自然素材を使用した家づくりに定評のある地元工務店です。プランニングではその場で間取りやイメージのラフスケッチを描きながらわかりやすく表現し、きめ細かに提案を行います。
三方が隣家に密接した旗竿地でスタートしたNさんご夫妻の家づくり。髙橋建設が真っ先に提案したのは、陽当たりとプライバシーを確保する2階リビングの家にすることでした。家族が集まる生活空間を2階に集約し、子どもたちの個室を1階に配置。勾配天井を活かした2階LDKには大きな掃き出し窓、高窓、天窓から光がたっぷり射し込み、ダークトーンでまとめた空間は落ち着きに満ちています。
断熱材は「サーマックス」を使用し、2階はペレットストーブ、1階は床下エアコンで一年を通して快適な住み心地を叶えています。実は、断熱材「サーマックス」は美里町の東北イノアックで製造されている地元産素材。国交省の不燃材料に認定されており、住宅密集地の二次災害を防ぐという点でも効果的だといいます。
現しの梁と丸柱は宮城の栗駒産スギを使用。床材は亜麻仁オイルを主成分とする「ロハスオイル」で仕上げ、壁は渋柿入りの塗り壁材「パーシモンウォール」を使用するなど、自然素材にもこだわりました。また、キッチンや階段の壁の一部に使用した「エコカラット」は壁にアクセントを添えると同時に調湿効果を高めています。
「少しでも手をかけることで大切なわが家にいっそう愛着が持てると思います」と髙橋建設では施主のDIYも歓迎しています。NさんがDIY好きとあって、壁や床の塗装は自分たちで行い、ダイニングテーブルとセンターテーブルは自作するなど、DIYを存分に活かしました。「家のどこか一部分にこだわるというよりも、家全体のバランスを大切にしました。安価な木材でも塗装で仕上げれば味わいが出ますね」とNさん。はじめに床の色をチャコールグレーに決めてから他の造作家具やインテリアを選び、空間コーディネートを完成させたといいます。
またご夫妻は、大切な愛猫2匹のためにキャットウォークとトイレスペースを設置。飾り棚のように見えるキャットウォークから桁と梁へ上がれるようになっており、自由に行き来しています。
土地条件から生まれた風と光をとり込む2階リビングの家は、自然素材で心地よく、人も愛猫ものびやかに暮らしています。