若い頃からテレマークスキーや登山、キャンプなどを楽しんできたアウトドア派のYさん夫妻がこの場所に出会ったのは2005年のこと。旭川市の中心部から車で30分ほどと立地も良く、大きな池のほとりに広がる豊かな緑に「理想郷」と感じたといいます。ところがここは当時農地で、「すぐにでもわが家を」というYさん夫妻の思いとは裏腹に、様々な事情で購入はおろか農地転用の申請もなかなか進まない状況でした。それでもあきらめず、地主さんの了解を得ながら土地の手入れをしに通いつづけて5年。旭川市の(株)芦野組により「東桜岡優良田園住宅」として、5区画が農地から宅地へと転用され、Yさん夫妻の移住計画も自然に具体化。2012年、ついにここに居を構えることができました。

北海道の薪ストーブのある移住生活

Yさん夫妻が移住に際して求めたのは、ロケーションを生かした四季を存分に楽しめる住まい。木をふんだんに用いた室内にはほとんど間仕切りがなく、人の往来が少ない立地であることからカーテンもなし。内と外とのつながりを重視して開口部を大きく採ったことで、室内のどこからでも周囲の自然を感じることができます。さらには「冬には薪ストーブの炎と暮らしたい」という長年の憧れも叶えました。

北海道の薪ストーブのある移住生活

緑の季節はテラスにつけたスピーカーで好きな音楽を流して、笹刈りや薪づくり、庭の手入れ。「作業や庭仕事の合間に池にやってくるトンボや水鳥を眺めながら、麦酒で喉を潤すのが楽しみでね。ここに移住してきてからは、自宅に居ながらにして自然をたっぷり味わえるせいか、夫婦でよく出掛けていたキャンプはすっかりご無沙汰です」とお二人とも顔をほころばせます。

北海道の薪ストーブのある移住生活

 

冬には、玄関でスキーを履いてそのまま雪上散歩へ。白銀の畑や林をめぐる変化に富んだ2㎞のコースは、Yさん夫妻のお気に入りです。「家のまわりでスキー散歩ができるなんて。リビングで薪ストーブの炎とテラス越しの雪景色を眺めるのも、冬の大きな楽しみです」と奥さん。お二人が根気強く求めて実現させた自然体の大らかな暮らしは、年を重ねるほどに枝葉を豊かに茂らせていくことでしょう。

家族構成:夫婦50代
前居住地:北海道東川町
住宅の施工会社:株式会社芦野組
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