思い描いていたのは
未来を見据えた木の住まい
子育てをより楽しめるのびやかな住環境を求めて、Sさんご夫妻は新築を決意。依頼先を探す中で、東雁来にあったカサシマ建設のモデルハウスを見学しました。Sさんは「木を生かした個性的なデザインと、案内してくれた早川卓幸さんの穏やかな人柄が印象に残りました」と話します。
ところが間もなく、Sさんの転勤が決まり、家づくりは中断。4年間の転勤生活を経て、札幌に戻ったご夫妻の脳裏に浮かんだのは、カサシマ建設の木の家の佇まいと早川さんでした。


やがて住み慣れた東区で土地を入手したご夫妻は、同社に新築を依頼。「高性能な標準仕様に加え、無垢の木をたくさん使っていたことも依頼の決め手になりました」。そう語るSさんが希望したのは、子育て後の暮らしやランニングコストを考えた、平屋的な暮らしができるコンパクトな住まいです。イニシャルコストの削減も大きなテーマでした。
北海道の冬の暮らしで重要な暖房は、ガスセントラルと薪ストーブの併用を視野に入れていました。ところが早川さんが提案したのは、FF式ストーブ1台での暖房。「住宅性能からするとこれで十分暖かいですし、その分お金を別のことに使えますよ」とのアドバイスを受け入れ、暖房計画を変更して浮いた資金でキッチンまわりの収納や洗面台、シューズボックスなどの造作を実現しました。



2023年秋に着工して以降、ご夫妻は何度も現場に足を運び、家づくりを見守りました。「脱衣室に棚を追加で造作してもらうなど、工事が進む中で出てきた要望にも現場できめ細かな対応をしてもらえました。大工さんが子どもたちにとても優しかったのも嬉しかったです」と、Sさんは振り返ります。
効率の良い動線計画で
子育ても家事もより楽しく
2024年2月、Sさん一家が待ちわびた新居が完成。カサシマ建設の自社工場で仕上げたカラマツ浮造りのフローリングや、自社の職人が製作した家具や建具が用いられた延床29坪の住まいは、ご夫妻の思い描いていた「木の家」そのものでした。

1階は、LDKと回遊動線でつながる水まわりや、ウォークスルークローゼット付きの寝室を配した平屋的な間取り。吹き抜けでつながる2階には、3人の子どもたちの個室と屋根裏スペースを生かしたロフトが設けられています。
「暖房は『FF式ストーブ1台で本当に大丈夫かな』と半信半疑でしたが、暮らしてみると本当に暖かくて驚きました。夏も2階階段の踊り場上に設置したエアコン1台で、家中が涼しくて快適。住宅性能の高さを実感しました」。



Sさんの言葉をつなぐように「限られた空間を最大限に生かした効率の良い動線計画で、とても家事がしやすくなりました。子どもたちの様子が手に取るように分かるのも安心です」と、奥さんも声を弾ませて話します。
新居の完成後には、カーポートや庭まわりの外構を整備。夏には家族で何度もバーベキューを楽しんだといいます。「早川さんがカーポート設置のプランを一緒に考えてくれ、施工業者も紹介してくれました。これからも早川さんに相談しながら、この住まいをより暮らしやすく、楽しく育てていきたいと思っています」と、笑顔のSさん。等身大のマイホームには、今日も朗らかなご家族の声が響いています。